「問題解決を汎用性という視点から考えてみる」

「問題解決を汎用性という視点から考えてみる」というタイトルで論じたいと思います。

 

 

以下の記事で、「起業家と医者の問題解決編」を述べました。具体的事例ですから、問題解決手法も想像しやすく、汎用性を気にする必要性も弱いものでした。

 

今回は、「問題解決大全」という本を読んだ上に、この本は問題解決を汎用的な幅広い視点から述べているので、私も言及してみようと思います。

 

 

 

まず、問題解決にはリニア(直線的)な問題解決サーキュラー(円環的)な問題解決があると言います。

 

以下の図が書かれています。

 

       世界観。       問題観。     問題解決者の位置。 

リニアな   直線的因果性(原因 問題=目標と現状の 問題の外(客観的)

問題解決。 へと一方向へ遡れる)  ギャップ。

 

サーキュラーな 円環的因果性  問題と偽解決の   問題の内(合意とコスモロジー

問題解決。       (因果ループ)   悪循環。      の再建)

 

まずは、リニアな問題解決について述べます。(私の記事の医者や起業家はどちらかと言えば、リニアな問題解決と言えそうだと思いましたが、起業に関してはサーキュラーな問題解決かもしれません。)

 

究極の原因(真因など)にたどり着けて、これを除去したり、変化させることができれば、その結果も変化し、問題は解決するという見方です。

 

通常、問題解決者は問題の外におり、問題状況を客観的に見れるとします。(コンサルタントは外部であり、外ですが、起業家自身は内ですね)

 

問題解決に必要なリソースは、問題状況の外から持ち込まれます。(医者は薬や手術などですから、外部ですね。起業は自身のリソースも多いですね)

 

シンプルに考えるのが、リニアな問題解決手法です。人間の認識能力には限界があるから、正当化もされます。

 

問題解決アプローチは、目標と現状のギャップを何らかの形で埋めたり、より「上流」の悪原因を取り除いたりなどです。(起業は、目標と現状のギャップを産める作業も入るので、リニアな問題解決にも入るのかなぁ。サーキュラー問題解決かと思っていたが)

 

日常的な思考とつながっており、理解しやすいものです。

 

 

次に、サーキュラな問題解決について述べます。

 

鶏と鶏の関係のように、原因と結果がどちらかもわからずループしていることを重視する見方です。

 

因果ループでぐるぐる回るので、究極の問題(真因)にたどり着けません。

 

問題解決者や問題解決に必要なりソースも、因果ループの一部に入っていると考えます。問題認知についても、因果ループの一部です。

 

リソースも因果ループに含まれているため、リソース不足を問題解決できないことの言い訳には使えません。リソース不足まで含めて、どうしたらいいか考える手法です。

 

問題解決アプローチは、例外や逸脱を含めて因果ループのほころびを広げたり、逆説的な介入で因果ループに揺さぶりをかけます。

 

日常的な思考からは理解しにくく、なぜ、これで解決するのかわかりづらいです

 

起業がサーキュラーなのか、リニアなのかわかりづらいと私は書いてきましたが、リニアも、サーキュラーの一部だからのようです。

 

リニアな問題解決は、、より上流にある真因を変えなくては、より下流にある結果は変わらないのです。言い方を変えると、上流にある根本原因(真因)を変えることができれば、下流にある結果は全て変えられるということです。

 

対して、サーキュラーな問題解決は、因果ループのどこか一部を変えることができれば、その影響はループを通じて、全体に行き渡ります。

 

ループの中では、上流も下流もなく、介入すべき部分は、リニアな問題解決の部分よりも広く、数多くから選ぶことができます。

 

問題の一部を変えるために(それがサーキュラーな問題解決法ですが)、リニアな問題解決を使うこともできるのです。

 

ところで、人が問題解決しようとするところに、問題解決への意思があり、問題解決の責任者ということでもあります。

 

そして、問題解決の責任者ということは、成功も失敗もすべて引き受けることですが、現実には問題に対して全てのことを人は把握できないので、特に、失敗に関して言うと、失敗は予見しにくいか、予見できたとしても、どうすることもできないことがあります。

 

そもそも、失敗は、「〜したい」という意思ありきです。逆に言えば、「〜できない」ことや失敗を意識させるのが、問題解決の行為における必須直面事項です。 

 

問題解決を学ぶのは、一種の意思の力を学ぶことです。以上、ここまでが、「問題解決大全」のP7〜11の要約です。

 

ここから、私は問題解決を汎用性という視点からみると、著者のリニアやサーキュラーという視点は、問題解決の手法を俯瞰しており(MECEしており)、それ以外の項目は今のところ、私には浮かびません。

 

私は「問題解決を、医者や起業家の視点から説明してみる」という記事で、リニアな視点から、述べましたし、特定の具体的分野から、述べましたが、汎用性という面では、サーキュラーは想定外でした。

 

本当は、以下の記事で、サーキュラーな問題解決について、私も触れていたのですが、すっかり忘れていました。「全て(理論や法則など)を「一派な、普遍化」は良くない」というタイトル記事です。

 

そう考えると、問題解決は複雑系の要素があり、なかなか一筋縄ではいかないなぁと感じます。

 

そもそも、「問題解決をした」「結果を出した」といっても、それが最低限だったり、ライバルが弱かったから勝っただけだったり(または問題の難易度が低かったから解けただけ)、ベストな最高の問題解決であるわけでもありません

 

問題解決をしたからといって、もっと他の良い解決方法があった可能性は排除できません。つまり、常に、ベストな問題解決手法を考える絶え間ない訓練や試行錯誤も必要かもしれないと言いたいのです。

 

問題解決のルートにもいろいろあり、ベストなルートを辿ったと言えないケースもあるということです。

 

また、やはり、分野別に、問題解決手法はそれぞれで微妙に異なり、その道の専門家の出す問題解決案や、問題解決実行が優れているケースは多いと思います。

 

つまり、汎用的な、何にでも応用が効く問題解決手法という思考法は果たして存在するのか?少し疑問なのです。また、汎用性を押さえたからといって、微妙にことなる分野別(細かい専門分野)の問題解決に応用できるかも未知数です。

 

ですが、ある程度の見通しを持ち、大局観や全体の俯瞰図を知った上で(つまり、汎用性)、個別に問題解決を図る方がいい気もします。

 

個別の専門分野の問題解決に、もしかしたら汎用性問題解決を押さえたことで、異分野からの問題解決を知っていることから、その個別分野での新境地の問題解決手法が生まれる可能性もあるからです。

 

問題解決手法は、「問題解決大全」を読みましたが、これで全て網羅されているか?は私にはわかりません。しかし、問題解決手法の概要を知るきっかけとして良いでしょう。

 

以上です。

 

参考・引用文献。