書評「謙虚なコンサルティング」

 書評「謙虚なコンサルティング

 

 

 

 

Twitter書評は以下です。

「謙虚なコンサルティング――クライアントにとって「本当の支援」とは何か」 評価不能。184ページまで読んで損切りしたので、評価不能とした。2160円の翻訳本。要約したら、3分の1以下に収まると思う。要点だけ教えてもらいたかったかも。冗長だと感じた。

 

以下、気になる箇所を抜粋します。

 

レベル2における信頼と率直さ。

私たちは、赤の他人であっても、ある程度は信頼する。では、レベル2の信頼と率直さは、どこがそんなにも違うのだろう。レベル1の関係では、率直さを保証するものが何もない。今取り組んでいる課題に関することなのだから相手は本当のことを言ってくれるはずだとか、最も重要なこととしては、課題を首尾よくあるいは確実に達成するのに影響するかもしれない情報を相手は進んで提供してくれるはずだとか、そう期待できるほどの率直さを保証するものが何もないのだ。

 

レベル1の関係では、約束を守り、全力を注ぐことを保証するものも何もない。しかし、支援の関係を持とうとするなら、コンサルタントとクライアントのどちらもが、本当のことを話し、情報を進んで提供し、全力を傾け、約束を守るというレベルに到達する必要があるのだ。

 

レベル2の関係では、コンサルタントは、自分を偽らず、クライアントが費用を惜しまず求める特定の診断プロセスや介入について懸念を口にする。また、この支援プロセスを続けた結果に疑念がある場合、クライアントがその疑念をきっと口にするものと思っている。

 

レベル2の関係では、コンサルタントはときおり「私たちが今していることは本当の意味で支援になっていますか」と真摯に問い、クライアントがきっと正直に答えてくれるとも思っている。P77、78。

 

確実に支援するためには、本当の問題、すなわちクライアントの懸念が何かを突きとめ、その一方で、「本当の問題」などなく、一連の不安が至るところにあるだけだという事実を受け容れる必要がある。

 

クライアントの懸念を突きとめるためには、クライアントと支援者が信頼し合い、率直に話ができることが必要である。自分の懸念を打ち明けられるくらい、クライアントは十分に安心できなければならないのだ。

 

支援の場では仕事の域を出ないレベル1の関係が珍しくないが、互いを信頼して率直に話をするためには、そのレベルを超えた、個人的な話のできるレベル2の関係を築く必要がある。

 

効果的なレベル2の関係を築くためには、初めて話をするまさにその瞬間から、「力になりたいという積極的な気持ち」と「好奇心」と「クライアントとその状況に対する思いやり」を態度で示すことによって、関係を打ち解けたものにする必要がある。

 

パーソナライゼーションは、個人的なことに踏み込んだ質問をしたり、状況とそれについてのクライアントの気持ちとに共感的に耳を傾けたり、より個人的な考えや自然にわき起こる反応を伝えたりすることを通して生まれる。

 

レベル2の関係を築けたと実感できたら、何が問題なのか、支援が本当に必要なのはどこか、次にどんなことをすればよさそうかを、支援者とクライアントは共同で進めるダイアローグのなかで探ることになる。

 

問題が単純明快だとわかったら、支援者はみずから専門家もしくは医者の役割を担うか、あるいはクライアントを他の専門家か医者に紹介するといい。しかし問題が複雑で厄介だとわかったら、クライアントと支援者は、「これによって問題が解決されるわけではないかもしれないが、次のアダプティブ・ムーヴへつながる新たな情報を得られる」ことを理解したうえで、実行可能な安田プティブ・ムーヴを探すべきである。

 

そうした決定は、共同で行う必要がある。なぜなら、コンサルタントが、なんらかの提案ができるほど十分にクライアントの個人的な状況や組織文化について知ることは決してないし、クライアントが、自分だけでなんらかの行動を決定できるほど十分に、調査などの診断プロセスツールを使った介入のあらゆる結果について知ることも決してないからである。

 

そのため、コンサルタントは責務の一つとして、さまざまなアダプティブ・ムーヴの結果を理解し、そうした結果のポイントをクライアントにしっかり伝えて、クライアントがそのムーヴを行う準備ができているかどうか判断する必要がある。

 

すべての項目に共通しているのは、それらが、役に立ちたいという積極的な気持ちと、好奇心と、思いやりから生まれるものであることだ。そして、その根本には、尊重され大切にされたいと願うクライアントを前にしてなお、クライアントが直面している状況の複雑さと厄介さを前にしてなお、変わることのない謙虚な姿勢がある。

 

これまでと、どんな点が全く違うのだろう。それは、個人的な関係になる必要があることと、プロセス全体の最大の原動力として好奇心を重視していることである。P306〜309

 

 

参考・引用文献。