書評「3原則」

書評「3原則」

 

 

 

 

Twitter書評は以下です。

「3原則 働き方を自分らしくデザインする」 3点。著者の山梨広一氏の本は昔読んだことがある。「いい努力」という本。著者はマッキンゼー出身者だ。そのノウハウが惜しみなく出されている。SBクリエイティブは外れは少ないと思う。一応、3点はつけられるので買い推奨に入る

 

以下、気になった箇所を抜粋します。

 

「誰にとっても最適な働き方は」は存在しない」

働き方の3原則の配分は自由。

 

これまで述べてきた働き方の3原則を単純化し、整理してみよう。

 

まず番外編として「タスクの達人」があるが、これは生産性が上がるかどうかはともかく、効率は上がる。3原則のうち1つ目の「合理的に生産性を追求する」働き方は、合理的に生産性を上げるので、なぜ生産性が上がるかもわかるし、生産性が上がる確率も高い。

 

2つ目の「◯◯抜く」働き方は、ある局面で効率を犠牲にして効果を高めることで、結果として生産性が大きく向上する。ただし、大事なことだけにフォーカスしないで、すべてのしごとをこの働き方で臨んだら、効率も生産性も低下してしまう。

 

3つ目の「遊び・ゆとり・無駄」をいとわない働き方は、いまのしごとの生産性が上がるかどうかはわからない。むしろ、効率と生産性を悪化させる可能性もある。しかし、何年後かに何割かの確率で化学変化が起こり、非常に高い価値を生む可能性を秘めている。

 

つけ加えると、1つ目の働き方は、私自身がマッキンゼーコンサルタントとしてのキャリアをスタートしたときから徹底的に鍛えられ、また自分でも得意技として磨き込んでいったものだ。2つ目は、パートナーになって1つのプロジェクトを超えて個々のクライアントにいかに高い価値を提供できるかを考えることが自分のしごとの中心になり、クライアント企業の経営トップが抱える非常に高いアスピレーションや難題を直接一対一で聞き、その達成や解決にアドバイスする立場が増えていく中で、より重要なものになった。

 

そして、3つ目は、自分自身も意識しないで行っていたことではあるが、その重要性を認識させてくれたのは後輩たち、特に20代、30代前半の若い後輩たちだ。彼らの生き方、しごとの選び方、働き方から学んだものだ。

 

働き方の3原則としごとの再定義はセットになっている。しごとを金銭的な報酬を受け取るためだけのもの、という定義をすると、この3原則を考えることは難しいかもしれない。

「いまのしごとのやり方にこんなに自由度はない」

「私の業務の大半は与えられたタスクへの対応だ」

そうした反応になるだろう。

 

しかし、金銭的な報酬を受け取らないしごともしごとととらえれば、多くの人がすでに3つの類型の2つ目と3つ目のしごともやっているはずだ。たとえば、少年野球の監督をしているときは「◯◯抜く」働き方をしている。本当に大事だと思ったら休日をつぶして子どもの相手をして、場合によっては平日の夜にバッティングに悩む子どもの個別指導をしたりする。これは「◯◯抜く」働き方にほかならない。

 

将来自分がやる広い意味でのしごとのための基礎研究として、旅行をしているかもしれないし、趣味に没頭しているかもしれないし、調べものをしているかもしれない。これが「遊び・ゆとり・無駄」をいとわない働き方ではないだろうか。

 

しごとを狭く定義してしまうと、働き方も狭いままになる。逆に、しごとを広く定義できれば、働き方の類型も広く考えられるようになる。

 

このように、しごとの定義と働き方の3原則を理解したうえで、自分の働き方のポートフォリオを作り上げていくことが望ましい。ただし、それぞれを何割ずつ入れていくかは、個人の判断であり、個人のスタイルでもある。あるいは、しごとの種類によっても違うかもしれない。それが最適か、どういうしごとにはどういう割合が向いているのか、どういう人にはどういう割合が望ましいのか、万人に適用できる一般論は存在しない。 

 

製造現場で働いている人は、こういう割合。

営業職は、こういう割合。

経理の人は、こういう割合。

そんな単純な答えはない。

 

「合理的に生産性を追求する」働き方が半分、「遊び・ゆとり・無駄」をいとわない働きたが3割、「◯◯抜く」働き方が2割の人。

「合理的に生産性を追求する」働き方が6割、「◯◯抜く」働き方が3割、「遊び・ゆとり・無駄」をいとわない働き方が1割の人。

3つの原則が3分の1ずつの割合でブレンドされた働き方の人。

 

正解がないのだとしたら、自分で自由にブレンドし、試行錯誤しながら配合の割合を調整し、時間をかけて最適な割合を見つけていく。それが、自らの主体的な意思と責任で働き方を考え、進化させていくことにつながるはずだ。P150〜153。

 

「しごと」の定義は1つに絞らない。P52。

 

「しごと」を作業内容で定義しない。P57。

 

収入を得るものだけが「しごと」ではない。P64。

 

経済的な価値だけに縛られない。P70。

 

社会一般や組織の常識など他人任せで定義しない。P75。

 

相対的な水準設定に甘んじない。P126。

 

詳しくは本で。

 

参考・引用文献。