書評「優れたリーダーはみな小心者である。」

書評「優れたリーダーはみな小心者である。」

 

書評ツイッターは以下です。

「優れたリーダーはみな小心者である。」 4点。元ブリヂストンCEOの経営本。著者の経験が惜しみなく書かれていると思われる渾身の一冊。経営者はもちろん、リーダーを目指すなら読んでおいた方がいい。学ぶ箇所がかなり多かった。何回も読んで血肉化しておきたい本。

 

 

 

 

 以下、気になった箇所を要約。

 

面白くなかった仕事に、「面白い仕事」(社員の負担になるのに)を付加して、社員のやる気を引き出し、なおかつ会社に利益をもたらした話。

 

「言い出しっぺ」になって、反対されても自分を貫き、社長に認めさせて、会社に利益をもたらし、後に手の平を返されても「味方が増えただけ」と思える境地が凄いと思った。(皆、勝ち馬に乗りたがり、手の平を返すさまを見て、人間とは現金だと思ったそうですがめげないところが凄い)

 

人格者でいる必要はない。合目的的であればいい。不祥事やトラブルの際に、部下を責め立てるより、合目的的に早く解決をしたほうがいい。または、気に入らない部下を扱う際も、合目的的だけを意識すれば、それほど負担にならない。

 

他の人には「よくあんな人と上手くやれますね」とよく荒川氏は言われるそうだが、荒川氏は合目的的に行動しているに過ぎず、人格者でもないが、結果的に上手くやっている。

 

部下の自尊心を傷つけたら、面従腹背される。口ではYesと言いながら、腹の中ではNoという部下を育てることになる。相手に敬意を伝えないといけない。「上司は部下を理解するのに3年かかるが、部下は上司を3日で見抜く」と言われる。心の中で「こいつ、ダメだな」と思っていたら、その気持ちは必ず相手に伝わるそう。

 

しかし、上司がいくら仮面をつけて振る舞っても、部下は見抜くが、それの解決策はわからないという。一つ言えることは、どんな部下にも公平に接すること。以下の私の記事でも書いていました。

 

短い言葉でメンバーの頭に染みつけるために、「4倍速」という言葉を多用した話。または、経営危機の子会社に、「売上」「シェア」より、今はとにかく「利益」重視を徹底させて理解させたこと。

 

経営は予測不可能なゲームだから、為替ヘッジは絶対にしておくべし。荒川さんのときは、タイのバーツが暴落したのですが、荒川さんは予め、リスクヘッジしておいたので、無事に切り抜けられたそう。他にも超円高「70円」も想定して経営をするのがいい。

 

 「結果を出せ」という上司の命令は誰でも言える。部下は内心、思っている。「上司のお前が実際に来てやってみろ」と。現場は悪戦苦闘しているわけであり、居心地のいい温室(本社など)から命令されても、現場に圧政を強いる悪代官にしか見えない。誰も本気でついていこうと思わない。リーダーの役割は実際に「やってみせる」こと。

 

3現(現物、現場、現実)を体感すれば、解決策は自ずと導き出される。現場に精通していると、現場にみなされれば、信頼関係が生まれるし、現場を実際に見た上での解決策なので、判断に迷いがなくなる。

 

コンサルタントなどの理路整然としたリポートは、価値が低い、なぜなら、複雑な現場の事情を理解してないから。

 

これ以上、心配しようがないと思えるまで考え抜くことが大事。

 

地位はダメなひとをつくる。いわゆる裸の王様状態になるから。忖度も働く。

 

社長に上がってくる提案はすべて「妥協の産物」だそう。

 

無駄な経費などは削減し、ケチに徹し、浮いた費用で、イノベーションなど攻めに使う。

 

リーダーは権力ではなく、実力でリーダーシップを示すことの大事さ。実力を見せる以外に、心底、従わせる術はない。ただし、実力をみせ、平和裏にリーダーシップを発揮しているのに、乱す者については権力で制裁を加えるべし。

 

優れたリーダーは「絵描き」に似ているという話。

 

次世代に禍根を残すのではなく、美田を残すべし。

 

以上です。

 

以下の記事で、この本の一部が公開されています。ぜひ、一読してみてください。

 

引用。参考文献。