書評「役員になれる人の「読書力」鍛え方の流儀」

書評「役員になれる人の「読書力」鍛え方の流儀」

 

 

 

 

Twitterでの書評つぶやきは以下です。

 

「役員になれる人の「読書力」鍛え方の流儀 」3.5点。役員になれる人シリーズ3作目かな。数字力は読んだが良かった記憶がある。本書もなかなか良い。読書の効用をここまで具体的に書いている本は珍しい。説得力がある。本を活用したい人は読むべき

 

 

以下、気になる箇所を抜粋します。

 

トランプに「大貧民」というゲームがあります。通常は大きな数のほうが強いのですが「革命」が起きると小さな数のほうが強くなります。それと同様に、インターネットビジネスの時代になると大手が不利になり、小さい会社ほど有利になると感じました。

 

店舗を持って事業展開している大会社は、インターネットで事業展開している会社に比べてコストが高く、現在の業態を急に大きく変えることもできません。そのため、機動力のあるベンチャーに参入チャンスが出てきます。そしてこの革命は、銀行、証券、旅行、人材派遣、広告などあらゆる事業分野で起きる...。P30。

 

ですので、本質的な問いは、「なぜ本を読まないのか」ではありません。「あなたの課題は何なのか」です。それがわかれば自動的に本を読むようになります。「えっ?課題とかないんですけど」という人もいるでしょう。

 

それなら新たに課題を作ればいいのです。一言で言えば目標を持ってチャレンジすること。目標を持ち、課題が見つかれば、それを解決するために本を読む必要性に迫られます。仮にチームリーダーに手を挙げれば、リーダーシップのとり方を学ぶことになるでしょう。

 

どうやったらあメンバーがついてきてくれるのかなど、何かしらの課題が出てくるはずです。仮に海外赴任に手を挙げれば、その国の言語や歴史について勉強します。このように、何かにチャレンジすれば、必然的に勉強する環境を作ることになり、結果的に本を読むということになるのです。P38、39。

 

「あの人だからできた」で終わりにしたらもったいない。

別の人格なので強みや弱みは違います。本から得た知識やノウハウをそっくりそのまま真似しても同じ結果が出るとは限りません。

 

ただし、「それならやっても無駄」というのは間違いです。本を読んだあと「あの著者だからできたんだろう」で簡単に片づけてしまう人がいます。「著者は特別な才能を持っていたから成果を上げることができた。でも、私には著者のような才能はないから同じ方法を実行しても成果は上げられない」と本を閉じてしまいます。

 

まるで著者を子供のころに読んだ伝記中の人物のように感じ、尊敬はするけれどとても真似できないと思っているのでしょう。こういう人に出会うたびに、もったいないと思います。本に書かれていることを「あの人だからできた」と感じるのは、ある意味正しいのです。

 

しかし、冷静に考えてみてください。著者と、置かれた環境や周囲の人間関係などが同じだということはありえません。つまり、前提がそもそも違うわけですので、著者の行動をそっくり真似てもうまくいかないことがあって、むしろ当然なのです。

 

著者のノウハウをとり入れるには、ちょっとした工夫が必要だとわかります。その工夫とは、著者の置かれた環境、周囲の人間関係、そして性格など、自分との違いを考えたり、想像したりすることです。

 

そうすると、「著者のメッセージの本質はこれ」と気づきます。大事なのはこの、「メッセージの本質」を外さないことです。これを主眼に置いて、自分ならどうすればいいかと考え、カスタマイズしていくという考え方です。P59〜61。

 

本は知識を教えてくれるもの。

知恵とは、手に入れた知識をどう活用すればいいかがわかっているという状態です。本から得た知識を使って、どう実行すればいいかを理解している状態とも言えます。

 

成果を上げる人と、そうでない人の差を生んでいるのは知恵です。世の中には、「こうすれば営業成績が上がる」「こうすれば接客がうまくいく」という本がたくさん出ています。

 

ところが、知識を得ただけでは、営業や接客の達人にはなれません。得た知識を、自分で実行できるようにカスタマイズする必要があります。では、どうしたら知識を知恵に変換することができるのでしょうか?

詳しくは本で。P70。

 

世の中には、つまらない出来事から教訓を学びとる人もいれば、どんなに素晴らしい経験からも何も学びとらない、あるいは、学びとれない人もいます。いわゆる「1を聞いて(経験して)10を学ぶ人」と「10を聞いて(経験して)1しか学びとれない人」がいるわけです。

 

この二者の差は、「目標を掲げているかどうか」の違いです。目標があれば、何ごとも当事者意識、問題意識を持って主体的に取り組めます。目標達成に向けてアンテナを掲げれば、目に入るもの、耳に聞こえてくるもの、あらゆるものがその目標に関連づけられます。

 

つまり、何を見ても、聞いても、読んでも、経験しても、すべてのことが自らの「人生のテーマ」に還元されるのです。1を聞いて10を学べる理由はここにあります。

 

たとえば「人口と日本経済」という本を、単なる「教養」として読むか、「今後10年でどんな新規事業ができそうか」という視点で読むかでは、得られるものに大きな差があるでしょう。

 

人によって上げられる成果に差があるのも、同じ理由からでしょう。個人間の潜在的な能力に多少の差はあっても、何十倍、何百倍もかけ離れているわけではありません。

 

にもかかわらず、その能力が顕在化したときに1しか成果を出せない人、10の成果を上げる人、100の成果を残す人、あるいは1000や10000という成果を叩き出す人がいるのは、目標を設定し、当事者意識を持って積極的に行動しているかどうかの差でしかないのです。

P86、87。

 

参考・引用文献。