起業家.comさんの発言4 

まず、起業家.comさんのツイートを貼ります。かなり前のつぶやきのはずです。こういう風に、私は昔書いた記事を保存しておいて、公開は後になるケースがけっこうあります。

 

 

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簡単に要約します。

 

ブラック企業も、ブラック部活も、甲子園も人を最大限、頑張らせるシステムとして優れています。

以下のような共通項があります。甲子園の例です。

 

1 負けたら終わりという明確なルールかつ甲子園という明確な到達点。

2 目指すことが無条件に肯定される、応援される。

3 チャンスは5回で3年間という明確な期限がある。

 

大学受験も似たようなものであり、日本のように大学によって違う試験より、他の諸国が採用している全員同じ試験のほうが競争力として働き、さらに日本の大学受験の勉強期が努力の絶頂という人もたくさんいるので、エコシステムとして優れていると言います。

 

対して、スタートアップは、これらを満たしていません。

1 成功の度合いや能力も解釈次第で一律ではない。

2 会社員になった方がいいかもしれないし撤退すべきかもしれない。

3 いつでも挑戦できるため期限がない。

 

以上です。

 

これらの意見は、私とは異なります。

 

まず、甲子園は野球という一つの競技です。ブラック企業は業種は飲食系やITの下請け系が多そうです。猛烈に死ぬほど限界まで頑張らせるのが、起業家.comさんの言うエコシステムの利点でしょう。ですが、それはルールが単純な場合です。

 

甲子園で言えば、野球のルールで頂点ですし、ブラック企業は飲食系ならあまり、技術によるルール変化もありませんし、ITの下請けも地道なプログラミング作業です。

 

しかし、ビジネスの世界はルール変更がありまくりの世界です。死ぬほど努力する企業文化を作るとして、明確な目標を作ってそれに邁進するのも大事ですが、ルール変更、戦略という視点も大事です。

 

大学受験でいえば、慶応があり、早稲田があり、それぞれ入試特性が違うからこそ、戦略性が出せますし、科目の強みも活かせます。国語が苦手な人は慶応という選択肢があります。これは多様性という面で良い点です。(多様性の視点も起業家.comさんは抜けています。画一的はよくありません)

 

次に、大学受験が国立、私立、全てセンター試験のような世界(つまり、野球でいえば甲子園)が本当に良いと考えているのでしょうか? そこには画一的な人間が育成される危険性が残っています。

 

多様性という視点で言えば、日本は良さを残しています。(もちろん、多様性が残されているのは、日本が豊かだからです。豊かじゃなくなったら、多様性云々言っている余裕はなくなります)

 

スタートアップは、単に、本気で死ぬほどやる気のある学生が来ないという理由で、起業家.comさんはブラック企業の文化に憧れを抱いているのでしょう。ただでさえ、日本ではアメリカと違って優秀層ほど大企業や外資などに行き、スタートアップに行きませんからね

 

待遇、安定、給料、知名度などの面で、大企業や外資などに負けるからです。そうなると、野心、ストックオプション、やりがいなどが高くなければ、スタートアップには来ません。わざわざ、待遇、安定さがない、給料が安い、知名度もない企業に行くのはよほどの理由がないと行かないからです。

 

というわけで、あまり優秀ではない層を、優秀層が集まる大企業などに勝たせるまでいかせるには、ブラック企業化するしかないわけです。起業家.comさんの苦悩が伝わり、私も苦しいです。

 

優秀層がアメリカのように、起業に行かない国なんですよね、日本は。

 

以上です。