人はそれぞれ固有の癖を持っており、それらは簡単には修正されないという話

目次

  
  1. 思考の癖
  2. 「数学的決断の技術」からの引用
  3. 自己中心性バイアス
  4. 解決策など

 

思考の癖

  

「人生観を超速で広げ、有利に生きよう」note有料記事からの抜粋です。

 

次は、「数学的決断の技術」のP158からの内容を参考にさせていただきました。

 

6 人はそれぞれ固有の癖を持っており、それらは簡単には修正されないという話

 

人はその人固有の前提や論理の癖(思い込み)を持っています。毎回、同じ方式で推論を行います。例えば、「他人はたいてい善意で動いている」という性善説を前提にしがちな人もいれば、「他人は隙あらば、人を騙そうとしている」という性悪説を前提にしがちな人もいる、ということです。どちらの前提も、相当に痛い目にあわない限り変更されることはないです。

 

また、「BCGの特訓」という本には、それぞれの出身者の思考の癖が書かれています。

 

 

士業出身者の思考パターンは「正解探し」。

商社出身者の思考パターンは「結論・行動が先、理屈は後」。

SE・プログラマー出身者の思考パターンは「完璧主義」。

金融機関出身者の思考パターンは「雑を嫌う」。

医療関係出身者の思考パターンは「断言を避ける」。

それぞれの詳しい説明は本書を読んでください。

 

他にも、学歴主義・権威主義の人は、ステータスを信じがちです。高学歴の人は、万能で何でもできる凄い人だと思い込んでいると思われます。そういう人は、学生が大半だと思われますが。社会に出た人だったら、高学歴だけで、常に通用するわけじゃないと実感していると思います。

 

また、高学歴の賞味期限も27歳頃だということも納得がいくでしょう。人生は60歳ぐらいまで何があるか分からないですからね。若いとき(18歳ぐらい)に獲得した高学歴が、人生でずっと(60年)通用するわけがないです。ちなみに、研究・学者系は高学歴(特に、東大・京大)は活躍する確率の高い人が多いと思います。ビジネスの世界では、高学歴万能論が通用しないという話です。

 

なぜかと言うと、大学受験も大学での勉強(経営学部は除く)もアカデミックであり、ビジネスの勉強をしないからです。この話題については自著「今の日本の教育改革のネタ元本」を参照してもらえれば幸いです。

 

 

「数学的決断の技術」からの引用

「数学的決断の技術」からの引用です。

 

 

具体例で言うと、次のような場合です。ある男性が「彼女がクリスマスイブを一緒に過ごしてくれるならば、彼女は自分を愛している」ということを信じていたとします。そして、「今年のクリスマスイブは難しい」と彼女に言われたとしましょう。この男性が、「彼女は自分を愛していない」と推論するのは数学的論理では間違いです。しかし、おうおうにして、このような推論をする人がいます。

 

このような推論が数学的に間違っている(つまり、常に正しい方法ではない)からと言って、この人の推論を否定することはできません。この人の暮らす環境では、なぜだかたいていこの方法でうまくいくから、この人はこの推論規則を捨てないのかもしれません。

 

大事なのは、この人がこういう推論の癖を持っていることを踏まえてこの人との関係を築くべし、ということです。例えば、あなたがこの人の恋人なら、クリスマスイブの食事を断ったら、あなたにとってはそういう意味ではなくとも、この人があなたの愛を否定する、というリスクを心にとめておかねばならないのです。以上、引用はここまで。

 

自己中心性バイアス

自己中心性バイアスという言葉もあります。「他人も自分と同じように考え、行動するという思い込み」のことです。先ほどの例で言えば、男性は「クリスマスイブに彼女が付き合うなら、自分を愛している」のだと思い込んでいます。そして、彼女もそのように考えていると思い込んでいるのです。

 

自分がそう考えているのなら、彼女もきっとそうに違いないという思い込みが「自己中心性バイアス」です。

 

他の例でも、人間は皆、いろいろな思い込みや癖を持っているので、「自分がそう考えている、行動している」からといって、他人も自分と同じように考え、行動していると思うことはコミュニケーションの誤解につながり、危険です。

 

自分がストイックで勉強ができるからといって、他人がストイックで勉強ができるわけでは必ずしもありません。逆に、自分が楽観的で勉強をそれほどしないタイプでも、他人まで楽観的で勉強をしないタイプではないのです。(勉強好きで、悲観的というか心配性な人はそれなりにいます)

 

自分の色眼鏡で他人を見てはいけないという教訓です。ここから言えることは「他人がどういう思考の癖や思い込みを持って行動しているのか?」と推測する訓練を積むと、相手の行動や心理背景が分かるようになるということです。

 

相手が、自分の理解不能な発言や行動をしても、相手の中では「このような心理背景で主張し、行動しているのだろうな」と察しがつくわけです。

解決策など

他の例では、「二度あることは三度ある」という格言があるように、その人の論理や思考の癖は、何度も表れるということです。よほど痛い目に遭わない限り、それは修正されないんですよね。「仏の顔も三度まで」という格言もあります。上司側からすれば、その人の思考や判断の失敗は3度までという話にもできるかもしれません。それ以降に改善されなかったら、改心しない可能性が高まるので、見切りをつけるべきかもしれません。

 

上司からすれば、部下が思考の癖の改善に取り組まない場合、見切りをつけるのも仕方がない面もあります。ですが、もし、この本を読んでいる読者の方だったら、直したいと思っているでしょう。

 

その解決法は思考の癖はなくなりませんが、コントロールはできるということです。思考の癖を意識すればいいのです。自分が楽観主義者だと思ったなら、悲観的視点を毎回、敢えて取り入れるようにします。

 

思考の癖は何度も表れてなくなりませんが、癖を意識し、修正することで、弱みにはしないようにはできます。もちろん、弱みと思っていた思考の癖が強みとなる場面もありますけどね。

 

以上です。