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目次

  
  1. 日本の大学受験の最大の問題点
  2. 「プロの知的生産術」からの引用・まとめ
  3. 「「超」一流コンサルタントが実践する情報を「知恵」に変えるトレーニング」のまとめ
  4. 「感性仕事術」からの引用・まとめ
  5. マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかったいい努力」のまとめ
  6. 現代文の試験の致命的な弱点

 

日本の大学受験の最大の問題点

  

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第8章「日本の大学受験の最大の問題点」

 

適材適所で人材を活かすことが教育の最終目標だと述べました。その中でも、イノベーターは特に重要な位置づけです。

 

ここからは、日本の大学受験の最大の問題点を挙げていきます。

 

「東大主席弁護士が実践!誰でもできる<完全独学>勉強術」という本を参考にさせてもらいました。

 

 

著者の実績・キャリアはものすごいです。東京大学法学部に合格し、さらに主席で卒業。卒業後、財務省に入省。大学3年時に司法試験合格。現在は、弁護士として活躍。著者の事例から、大学入試の問題点が浮かび上がりました。

 

著者は、自分の能力「読む、書く、聞く、話すの4つの能力」のうち、5段階で自己評価すると、読む=5、書く=3、聞く=4、話す=1と言っています。

 

「読む」「聞く」というインプットは高評価ですが、「書く」「話す」というアウトプットが低評価。つまり、インプット偏重です。

 

さらに、「書く」といっても、著者が得意なのはインプットした情報をそのまま転写するように書くことです。創造的にゼロから文章を書くことは得意ではないと述べています。

 

著者には失礼ですが、大学受験がインプット偏重者にかなり有利な試験であることは明らかだと思います。弁護士としては有能なのでしょう。イノベーターとは毛色が違うと感じます。

 

現代文、古文、漢文のマーク式は論外ですが、記述式でさえ、創造的に文章も内容も磨く行為が求められません。英語は、インプット偏重はある意味、やむを得ません。日本人が英語を母国語のように使いこなすのは至難の業です。

 

TOEFLでは、4技能の全てを求められますが、そうはいっても、英語のネイティブには敵いません。大学受験は学問の素養を見ており、成功要因の一つ、ビジネス適性は見ていないと述べました。それはいいでしょう。学問の素養を見て、学問の道に進む者もいるし、学問がビジネスに活かせる場面も多少はあるからです。

 

ですが、学問の最大の関門は論文です。学者として評価されるには論文であり、アウトプットです。もしくは研究だけでなく、授業をする際にも、話す力は必要です。

 

アウトプットがかなり求められるのです。なのに、大学受験がアウトプット能力を見ていないのはマズイのではないか?という素朴な疑問なのです。

 

著者は極端な例かもしれませんが、著者のような人が最高の実績を得ています。(弁護士としては有能なのでしょうが、その他は不明です)

 

アウトプットを見る試験に変えないと、大学受験は学問の素養さえ見ることができないのではないか?と危惧しています。小論文は絶対に課すべきです。あとは、面接です。

 

コミュ力も成功の要因の一つですが、そこまでの世渡り力は大学受験では見なくていいでしょう。ですが、最低限のノンバーバルやアウトプット力は見るべきです。著者の本から、このような問題意識が浮かび上がりました。

 

ただし、課題はあります。受験生が多いので、手間がかけられないのです。限界があります。マーク式に偏るのもそのせいです。他にも、マーク式を採用する大学が多いのは、小論文だと受験者が減り(慶應の事例)、受験料が徴収できないという理由もあります。小論文、面接は手間がかかります。

 

今、考える力(思考力)とかいうような大学受験改革が行われようとしています。インプット偏重が多少、改善するのは良いと思いますが、ペーパー試験でどれだけ測れるか?が問題です。理系の場合、従来の試験でも、ある程度、測れていたはずです。

 

文系の場合、どうなるのでしょうか?記述式で、しかも答えが一つではない問題で、さらに採点者の力量が問われる問題を作らないと思考力は見ることができないので、点数化や偏差値による序列化とは相いれない問題になると思われます。

 

よって、公平さが消えます。上から点数の高い順に大学側が合格させるという形式となじまないのです。思考力を測るには、思考過程が文章化されている必要があります。また、答えだけが合っているだけではダメです。

 

答えはそもそも一つではないのが世の中であり、それを試験にも反映させようという試みなのだとしたら、答えは採点者の力量に左右されますから、公平ではなくなります。

 

ビジネスコンテストや、作家の賞などと同じで、プロが採点し、しかも評価が多少ばらつくという形式が思考力を測る手段とは相性がいいのです。この思考力というテーマについては、第14章でまた取り上げます。

 

 

「プロの知的生産術」からの引用・まとめ

ここで「プロの知的生産術」という本を引用・まとめをします。

 

 

気づきをかなり与えてもらいました。

 

情報の流れとして、最初に1「情報の収集、発見、気づき」というインプットがあり、次に2「情報の分析、加工、編集」があり、一番最後に、3「情報の発信、対話、議論、説得、脅かし」というアウトプットが続きます。単純に言えば、情報を集め、その情報を分析したり、加工したりして、最後に何らかの形でアウトプットする、ということです。

 

1と2のプロセスはいいとして、3の発信は、文章による一方的な発信もあれば、人に直接話すということもあります。それによって人を説得するようなこともあれば、その情報で人に脅しをかける、などというのも発信の一種です。

 

手に入れた情報がすべてこのプロセスどおりに発信されるわけではありません。このプロセスは間を飛び越えたり、あるいは逆に進む場合もあります。

 

例えば、「これ面白いな」と思いついたことをすぐ、近くにいる人に「聞いて、聞いて」と発信してしまう場合。集めた情報が分析を経ずしてあるとき一気にスパークして、発信に至ることもあります。さらに、このプロセスはループすることもあります。

 

例えば、発信をしているうちに急に「これってこういうことだったのか!?」と気づいてしまうような場合。これは優秀な経営者に多いのですが、話しているうちに自分の話したことに触発されて、「そうか、こういうことか」と、どんどん新しいひらめきが生まれてくるという状態です。

 

3の「発信」の部分で必要となるのは相手を感動させる話術、人の心を動かす文章術といった、ある意味「芸」の世界です。ここでの差別化は新人にとっては難しいです。

 

みのもんたの話術を盗め」や「村上春樹の文章を真似ろ」と言われても不可能でしょう。

 

2の「加工・分析」で必要とされるのは、自分自身の独自の視点です。「レンズ」であり、切り口の面白さです。これも、最初からここで勝負をするのは難しいです。

 

1の情報収集で差をつけるのが、新人の場合、やりやすいです。特に立場が上の人ほど、仕事が忙しくなり、一次情報を集めることに割く時間は限られてきます。

 

また、立場が上がれば上がるほど、現場とのコミュニケーションは取りづらくなります。つまり、玄人あるいは地位が高くなればなるほど現場との距離が離れてしまいがちで、結果として素人が玄人に勝ちやすい、というのが情報収集のところなのです。

 

もちろん、情報収集には「人脈」という要素も含まれるため、玄人は玄人なりのアナログで勝負するやり方をもっています。ここまで長めに引用・まとめ。

 

著者の内田和成氏は面白い本をいっぱい書いているので、読むといろいろな発見がありますよ。内田和成氏の本はハズレがかなり少ないです。ビジネス書作家としてはすごい人だと思います。

 

ちなみに、3の「発信」は私が解釈するに、プログラミングや手作業なども含まれると思います。(ITやモノ造りです)

 

こう考えると、インプット偏重の大学入試に大いに問題がありますよね?マークシートの問題は覚えた知識が当たっているか判断しているだけです。

 

そこには2の「情報の分析、加工、編集」はなく、3の「情報の発信、対話、議論、説得、脅かし」はもちろんありません。(小論文、面接は除きます)

 

「「超」一流コンサルタントが実践する情報を「知恵」に変えるトレーニング」のまとめ

さらに、この話題は、「「超」一流コンサルタントが実践する情報を「知恵」に変えるトレーニング」という本に掲載されている見方でも解釈できます。小宮一慶氏の本です。

 

 

「情報」を分析し、本当の「知恵」として活用するためには、「基本的な情報」、「基礎的な知識」、「思考力」の3つが必要とのことです。

 

基本的な情報とは、常に移り変わる最新の情報です。日本の名目GDPは約500兆円。政府目標はGDP600兆円。貿易赤字が増えたなどです。

 

基礎的な知識とは、不変的な定義や考え方のことです。GDP=消費+投資+政府支出+純輸出などです。

 

これらを思考力によって、使える情報に変えます。GDP600兆円には、今より20%増加させなければならない。貿易赤字が増えたら、GDPが減少する。600兆円達成はかなり難しいなどです。詳しくは本を読んでもらえれば。

「感性仕事術」からの引用・まとめ

「感性仕事術」という本では、さらに違う切り口で解釈しています。著者は商業コンサルタントの島村美由紀さん。

 

 

3ステップの感性活用法として、

1 感性。観察する力。ヒト・モノ・コトから多くの情報をインプットするステップ。

2 悟性。考える力。情報を気づきに変え、仕事に役立つ発想やアイデアを生み出すステップ。

3 表現力。伝える力。新しい発想やアイデアなどを実際に仕事で実践していくステップ。

 

3者(内田和成氏、小宮一慶氏、島村美由紀さん)とも似たような概念になっていますね。ただ、島村さんの場合、第一ステップのインプットの段階が、感性になっており、観察力により、多くの気づきを得るという風に、インプットの段階にかなり比重を置いています。

 

感性のセンサーを働かせるには、具体的な目標や目的意識も必要だということです。インプットの段階で、感性を働かせることでプロの勘も養われ、さらに先読み力も身につくそうです。

 

悟性の段階では、引き出しを多く持つことが大事ということです。引き出しとは、小宮一慶氏流に言えば、「基本的な情報」と「基礎的な知識」のことでしょう。

 

それらの引き出しがあってこそ、悟性(考える力)によって、アウトプットが出てくるのです。

 

島村さんの悟性の鍛え方は、1 推論して仮説を立てるスピードを速くすること。同時に、数多くの仮説を立てることができるようにすること。2 精度の高い仮説を立てられるようにすること だといいいます。

 

1のスピードと数を増やすためには「引き出し」を増やすことが必要なのですが、島村さん流では、引き出しには「情報の引き出し」と「経験の引き出し」があるといいます。

 

特に「情報の引き出し」を意識してやることが重要で、新聞や雑誌の切り抜き、ラジオを情報源とするなどを挙げています。

 

2の精度の高い仮説を立てる場面は、企画、プレゼン、原稿などです。主観に頼らず、考えモレ(不足)を意識し、客観性を保つのが秘訣のようです。

 

表現力では、人を巻き込み、説得する力も含まれるようです。島村さんは、現に、人を説得し、成果を挙げています。また、表現力向上の手段として、本を読むことを勧めています。

 

さらに、本はスタンダードや名作を読むべきで、変な文章は入れないようにとのことです。また、試す場(アウトプット)の機会を増やすべきだとも言っています。プロは、回数を重ねて上手くなっているのです。詳しくは、本書を読んでもらえれば。

 

マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかったいい努力」のまとめ

また、以下は「マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかったいい努力」の本を参考にしてまとめました。

 

 

コンサルタントの思考方法です。

 

情報収集、つまりインプットの仕方は、例えば、3C(Company自社、Competitor競合、Costomer顧客、市場の頭文字)などのフレームワークを使い、情報を集め、整理すると分かりやすくなります。

 

次に、情報を加工する、つまり洞察します。いろいろな人の立場から観たりすることで、つまり、同じ情報を角度を変えて観ることで、他人とは違うユニークな洞察を得ることもできるでしょう。

 

まだ、加工場面ですが、洞察を組み合わせて、仮説を立てることになります。人によっては、基本的な情報収集をしたら、仮説をまず立て、さらに仮説を検証するために、情報収集をする人もいます。

 

仮説を立てることの重要性は言うまでもありません。闇雲に情報をインプットし続けても、時間だけが過ぎるばかりです。それよりも、ある程度の見通し(仮説)を立てて、それを検証するために情報収集した方が、結論が出やすくなります。

 

仮説も、結論もユニークなほど、ライバルに差をつけることができるでしょう。仮説を立てる場合、仮説が間違っていたら捨て去ることでしょうが、仮説は合っているのですが、自分が気づいていないボトルネックがあり、それを取り除かないと成果が出ないという視点も大事です。

 

そのボトルネックが何か?を追求することで、ユニークな発想につながることも多いと思われます。

 

詳しくは「正解が見えない課題を圧倒的に解決する超仮説思考」という本のP228~239を参照すると良いでしょう。

 

仮説の検証の際は定量的な数字やデータや統計学が有用だと思われます。仮説や結論が出ても、油断はしてはいけません。まだ、見いだせていない視点が見つかるかもしれないので、なるべく考え続けることです。

 

いきなり、完成版を目指すのではなく、更新するという意識で臨むべきでしょう。その際には、他人に指摘されたり、他人の本で自分の仮説が間違っていると気づいたら、妙なプライドは捨てて、きちんと訂正し、更新することです。

 

仮説が間違っていたら、クライアントに迷惑をかけますから。加えて、思考の重要ポイントとして、一番利くレバー(引き金、要因)は何か?という視点は大事です。一番利くレバーを見つけてこそ、問題解決への道筋が近くなります。

 

また、「売れた、売れなかった」の結果だけを見て、仮説のプロセスをきちんと見ない人は経営者に向いていないそうです。

 

プロセスの中にこそ、改善・飛躍が隠されているのであり、結果主義でプロセスを見ない人は、いつまでも仮説の精度が上がらないと言えるからでしょう。

 

結果が出なかったからといって、仮説の全てが間違っているわけでは必ずしもなく、ボトルネックでつまずいたかもしれないのです。

 

よって、プロセスをきちんと検証することも大事です。そして、仮説、結論を、問題解決やアウトカムにつなげることが、コンサルタントの仕事です。

 

現代文の試験の致命的な弱点

日本の大学受験の最大の問題点、思考力、アウトプットについて突き止めました。現在、記述式を大学入試に取り入れるべきという論点がありますが、私の主張が出発点かもしれません。(あくまで推測ですが、当たっていると感じます)

 

最後に、現代文の試験の致命的な弱点を書きます。

 

出題者の意図を正確に読み取るのはいいのですが、それに偏重すると、いわゆる「空気を読む」ことに長けるようになります。現代文に限らず、出題者の意図を読み取るのが高得点の秘訣ですし、ということは「空気を読める人こそエリート」なのです。

 

空気が読めるということは、逆に考えると、自分の理念がない、または、思考しない、アウトプットで意思表明をしないということになりがちです。

 

空気を読み続けて、会社などで出世し続けるとしたら、そこには理念も自分の頭で考えることも、強い自己主張(アウトプット)もないので、真の実力を磨いてきたとは言えないと思うのです。

 

空気を読まず、自分の頭で考え、理念を確立し、強い自己主張(アウトプット)をすると、日本企業では大抵嫌われ、出世できないでしょう。これが、日本の試験、とりわけ、現代文の弊害だと思います。

 

対して、小論文は、現代文の弊害がほとんど取り除かれています。自分の頭で考え、理念や自己主張、アウトプットをします。もちろん、採点者次第で評価が変わる弱点は残りますが。

 

せっかく小論文で現代文の試験の弊害、「空気を読むこと」を取り除こうとしても、小論文でさえ、出題者の意図を読み取り、出題者に気にいられようとして書く人はそれなりにいると思います。

 

誰だって、試験に落ちたくはなく、採点者に気に入られ、高得点を取りたいからです。そういうバイアスを取り除けるか?は記述式や、小論文の今後の課題と言えるでしょう。

 

私の本は、参考文献からかなりアイデアを借りました。

参考文献を掲載したり、引用元を示したりしたのは、著者に敬意を示したためです。

ちなみに、引用は、多少、内容ではなく、文体や形式や長さを変えていることはご承知ください。

 

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有償・無償にかかわらず本作品を第三者に譲渡することもしないでください。

 

参考・引用文献。

「東大主席弁護士が実践!誰でもできる<完全独学>勉強術」

「プロの知的生産術」

「「超」一流コンサルタントが実践する情報を「知恵」に変えるトレーニング」

「感性仕事術」

マッキンゼーで25年にわたって膨大な仕事をしてわかったいい努力」

「正解が見えない課題を圧倒的に解決する超仮説思考」

「経済学部タチバナキ教授が見たニッポンの大学教授と大学生」

「有名企業からの脱出 あなたの仕事人生が手遅れになる前に」