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日本論文プラットフォーム

目次

  
  1. 日本論文プラットフォームの基本的な仕組み
  2. 50万人に小論文式は基本的に不可能
  3. 本人認証の問題と8万人の受験者
  4. 日本論文プラットフォームのその他の仕組み
  5. 日本論文プラットフォームの拡張の可能性とセキュリティなど
  6. 国家関与の問題性
  7. 文章力や論文力を身につけることの意義
  8. 文科省が私の案を採用しない理由など

 

日本論文プラットフォームの基本的な仕組み

  

国語の大学入試に記述式が導入されようとしています。以下でニュースになっています。


私は以下の記事で、国語(現代文、小論文)の試験作成の難しさについて述べました。(センター試験の国語も批判しています)

 

 

以上の要素を含めて、私が考えた国語の大学入試の画期的?な教育改革案を書きますね。

 

「今の日本の教育改革のネタ元本」の第15章「日本が今後、改善すべきこと」からの一部抜粋です。

 

その問題を解消する解決策として、私は、「日本論文プラットフォーム」を提唱します。

 

これは、大学教授、大学院生、大学生、そして一部の高校生らが参加するプラットフォーム(SNS)です。論文を投稿するSNS&サイトです。BLOGOSという論壇サイトがありますが、それと似ています。

 

BLOGOSに、閉鎖性を加え(身元を確認した人材しか入れない)、ペンネームでも可ですが、mixiのようにペンネームと発言は一致させ、責任をある程度持たせます。

 

論文サイトのメリットは、投稿日時が記録されるので、著作権者、発案者が誰であるか?一目瞭然という点です。

 

そして、議論(コメント)もされるので、学問の発展に寄与すると思われます。参加者が増え、質の高い論文がたくさん掲載されれば、分野横断的に参加者が学問を学べる上に、議論や論文を読むことで切磋琢磨されます。

 

そこに、未来を担う高校生が参加し、先輩の論文を読める上に、投稿も可能とすれば、論文力の強化の場所提供としては十分だと思います。言わば、教授、大学院生、大学生、高校生らで相互に論文力を鍛えあげる場です。

 

星や点数を付けるシステムにします。

大学教授、大学院生、大学生、高校生の順に星や点数が低くなります。大学教授が最高点数です。点数をつけた者はその点数をつけた人の情報は丸わかりです。不当に点数をつけた場合、その者の評価が下がります。

 

よって、良い論文だけに点数をつけるというインセンティブが働きます。相互に、たくさんの参加者による採点システムにします。もちろん、そこには高校生などの友達間の談合もあるかもしれません。

 

しかし、点数をつけた者は可視化されるので、同じ高校ならバレますし、評価者の評判も下がるので、なかなかつけづらいでしょう。点数が上がってくれば、多くの人に見られることになります。(ランキング上位者は見られやすいシステムにします)

 

今までの小論文の弱点は、評価者が少数(基本的に1人か?)な点でした。そして、一発勝負なため、運の要素もかなりありました。ですが、この論文プラットフォームは、長い目で見るし、かなりの人数による評価になるので、信憑性が上がるかと思います。

 

大学生も論文を書く動機付けにつながるでしょう。また、大学教授の方々も、採点の手間が省ける利点があります。さらに、東大なら東大だけの閉鎖した採点ではありません。大学横断的に、言わば市場で評価されます。

 

 

50万人に小論文式は基本的に不可能

また、大事なことを書きますが、従来のマーク式のセンター試験を残すのも手かと思われます。そもそも、50万人に記述式や小論文を課すのは不可能なのです。よって、マーク式は残します。

 

そして、論文プラットフォームのランキング高得点者の方を重要視します。マーク式の高得点者よりもです。または、論文プラットフォームとマーク式の人たちの相関関係を調べるのも面白いかもしれません。

 

従来のマーク式の高得点者と論文プラットフォームの高得点者のどちらが、今後の社会で活躍するか?を追跡して検証するのもありです。

 

偏差値60以上の大学を狙う高校生は、論文プラットフォームに参加するのを義務付けるべきでしょう。偏差値60未満は、従来のマーク式のみのセンター試験でかまわないかもしれません。

 

論文力が特に必要なのは、エリートなので。L型の人材には、論文力は必要かどうか不明です。高校生も、一流の投稿者の論文に触れることができ、国語教育が進展すると思われます。

 

センター試験の駄文に付き合わされるより、遥かにマシではないでしょうか。大学に入ってからも、論文プラットフォームは使われるので、成長の足跡・記録にもなりますしね。

 

本人認証の問題と8万人の受験者

ただし、本人認証が非常に難しいと思われます。親や友達が代わりに書くことは充分考えられます。大学院の研究計画書でさえ、友人の力を借りて入学した人を知っています。その人は文章が下手でしたが、友人の文章で合格できたようなのです。

 

本人認証の手段として、予備校が1年間に定期的に小論文の試験を課すことにします。論文プラットフォーム参加者は、その試験を何回受けてもかまいませんが、論文プラットフォームのIDは試験場で書かされます。

 

そして、論文プラットフォームでの評価が高いのに、小論文の試験の出来とあまりに乖離していた場合、替え玉が疑われます。替え玉を使った場合、大学受験の資格が消えるほどのペナルティを科すべきです。

 

また、論文プラットフォームに、予備校の小論文のテストの内容が、写真で撮られ、保存されるようにします。これで、周囲の人たちによる替え玉か?の評価にされされます。何回も受けた場合、筆跡さえ、鑑定可能になるでしょう。

偏差値60以上となると、正規分布で約16%だとして、50万人×0.16=8万人と出ます。8万人くらいなら、小論文の採点をさばけるのではないでしょうか?

 

しかも、予備校の小論文は河合塾駿台の2つだと仮にして、年に6回実施だとすると、2つで12回の実施機会があります。そのうちの5回ぐらいを受ければいいわけです。

 

8万人の受験生を分散させることで採点の労力を軽減させます。さらに、予備校の小論文での高得点者が、論文プラットフォームで大学教授に酷評された場合、予備校に悪評がつきます。

 

また、その採点する大学教授も1人ではありません。分散させます。相互に監視し合うのです。

日本論文プラットフォームのその他の仕組み

加えて、動画投稿を可能にします。プレゼンテーション能力を測ることができます。面接の代わりになる可能性があります。あくまで参考程度でしょうが。

 

ノンバーバルは確実に測れるでしょう。「見かけの良さと学力とはどういう関係にあるのか」を調べるために、統計データを取る目的でも使えるでしょう。この動画の公開範囲の設定は任意でもいいでしょう。

 

このサイトに参加するには、月500円程度の課金をします。優秀者(「いいね」コメントなどで人気記事)には報奨金が支払われるのもありかもしれません。高校生は無料にしてもいいでしょう。

 

ペーパー試験を突破しても、論文が書けない大学生だったら意味がありません。ならば、論文を書く修行の場を提供してあげるのです。大学受験は、あくまで学問の素養を見ることに特化します。

 

懸念点は完全に閉鎖性は無理ということです。誰かが替え玉で入ってきて、サイトの投稿者の論文をパクリ、英語圏で発表し、日本の知が流出する可能性があります。もちろん、サイトには投稿日時が示されており、発案者が誰なのかは一目瞭然です。

 

英語圏のサイト(論文など)をチェックするためにも、英語を読める(書ければさらにOK)人材は必要です。大学受験で英語は必須でしょう。

 

また、このサイトの論文を翻訳するサービスもつけるといいでしょう。翻訳者の仕事も増えます。料金はケースバイケースで。英語ができなくても世界に打ってでられます。

 

ビジネスの素養を見るには、何回も繰り返しますが、MBA中小企業診断士、理系の技術力、ビジネスコンテストなどで測るべきです。

 

これは大学に入ってからでもいいし、高校生で起業したいなら、大学受験は後回しでもいいのでないでしょうか。大学受験は学問の素養であると理解すべきでしょう。理系は、エンジニアに直結するので、即戦力系であり、社会人の能力としても分かりやすいです。

 

理系に関しては、現在の大学入試を継続でも特に問題ないかもしれません。国語だけ、論文プラットフォームで修行の場を提供し、従来のマーク式を継続することです。

 

 

日本論文プラットフォームの拡張の可能性とセキュリティなど

この論文プラットフォームは、拡張が可能です。高級サロンのようなものであり、高学歴者が集まっており、就活、婚活まで適用可能です。一般層も入りたいというニーズが出てくると思われます。

 

許可するには招待制しかないかもしれません。招待した人の責任が問われることになります。よって、変な人が入りにくくなります。身元は、きちんと確認します。(保険証や運転免許証など)。

 

親や知人が、本人を装って論文を投稿する可能性は大いにあります。防衛策は難しいので、予備校などによる定期的な小論文の試験が必要です。親が、論文プラットフォームの内容を閲覧することは可能ですが、親自身が一般人として自分の論文を投稿したい場合、月500円を払うことになります。

 

社会人になって大学に入り直したい人は、一般人枠で月500円を支払って論文プラットフォームに入る必要があります。さらに、小論文を予備校で定期的に受ける必要があります。

 

小論文を5回以上受けたなら、身元検証として充分かもしれません。(解答用紙の写真も投稿されますしね) また、従来のマーク式のセンター試験もあります。

 

どうしても、諸事情により論文プラットフォームが使えない受験生は、特別枠でマーク式のセンター試験の受験も可にすれば、柔軟な対応が可能かと思います。

 

ただし、特別枠です。または、マーク式で9割以上の点数を採らないといけないなどの制約を設けるべきでしょう。(大学に選択させることにします)

 

ここまで信頼性が高いSNSは、日本初になるでしょう。だから、セキュリティが大事です。人数が多くなると、どうしても外部の人間が入り込む余地はありますが、異変を感じたら、追及するセキュリティチームを設けるべきです。

 

海外に情報を洩らす人たちのことです。コンテンツは、論文の投稿と動画投稿(プレゼンテーション)が主です。

 

国家関与の問題性

ですが、そこに集まる人は知的な人であるから、高給な可能性が高く、婚活で出会いたいという人や、知的ということで能力が高いとも推測されますから、企業が就活の参考にしたいというニーズが出てくると思われます。

 

国家が関与しており、完全な民間ビジネスではないので、民業圧迫という声も出てくるかもしれませんが、そもそも、婚活、就活SNSは現在でもあまりなく、日本の未来のためには、ちょうど良い機会かもしれません。

 

海外では、就活系ではLinkedIn(リンクトイン)があります。mixiFacebookは、一般人向けであり、コンテンツも多様ですから(ゲームなど)、そもそも競合しません。

 

BlOGOSも、一般人に開放されている点が異なります。月500円程度の課金は国家が関与しているのであれば、徴収していいのか?という声が出る恐れがありますが、高度なセキュリティを維持するために必要でしょう。

 

そもそも、税金運営にしたら、税金を払っている一般人に開放されていないのは理不尽なことになりますから、ある程度の個人負担は当然です。

 

そして、受験生である高校生は無料にするのですから、公正でしょう。もちろん、受験生の親や関係者が、閲覧可能という弱点はあります。投稿論文は日本語で書かれており、しかも長いでしょう。

 

外国人なら、全てを理解するのは至難の業です。また、受験生には、外部の人に極力見せないようにという周知を徹底すべきでしょう。加えて、受験生は、投稿するためにPCが必要になります。

 

PCは今は安いので、それすら買えない層は、そもそも大学に進学できないから、心配は無用でしょう。そして、完全な民間というわけにはいきませんが、自由なビジネスが制限されているので、民業圧迫をしないという意味で、存在を許されると私は考えています。

 

文章力や論文力を身につけることの意義

ここで、文章力や論文力を身につけることの意義を書きます。これらは、特にアウトプット力が高いということです。従来のマーク式のセンター試験は読んだことを正確に理解しているかを、マーク式で消去法も使って確かめるインプット型でした。

 

ですが、小論文になると、アウトプット力が求められます。単に正確に理解しているだけでなく、知識を組み合わせ、提案したり、企画したり、文章に上手にまとめ上げる力が必要となるのです。

 

これは従来のマーク式とは別の能力です。アウトプット力が身につくと、与えられた仕事を正確にこなす人材から、積極的に提案したり、企画案を出す人材になりやすくなります。

 

書かれたことを正確に理解することはもちろん大事な能力ですが、その後、その知識を活用し、提案まで持っていく人が日本には少ないと思うのです。日本の文化は、従来のマーク式偏重のためか、エリートすら、アウトプット力が低い人が、アメリカと比べたら多いような印象を受けます。

 

アメリカ型、つまり、起業型の国は珍しいのでしょう。1000件に3回くらいしか、起業は成功しないと言われます。それでも、挑戦者が後を断たないのがアメリカという国です。失敗に寛容な社会背景もあります。

 

対して、日本は起業家は少数で、失敗を回避し、手堅い商売が多いでしょう。だから、部品会社の位置づけになります。または、製造業や自動車産業です。手堅い産業では日本の着実に正確にこなす能力が強みとなります。

 

しかし、今、蓋を開けてみれば、日本の電気産業は壊滅的ではないですか?アメリカのIT企業(失敗を怖れず、挑戦し続ける業界の象徴)に押されまくりです。

 

また、金融業は当然として、経営学も日本は弱いと思います。私はビジネス書をたくさん読んでいますが、洋書(翻訳本)の方が質が高い割合が多いです。アメリカは、経営コンサルタント発祥の地だからですかね。

 

ただ、株主重視路線が強すぎて、短期的利益を追い求めるのがアメリカの弱みでしたが、その短期的利益のアメリカ企業でも、日本よりは上なのです。日本は短期的利益を求められず、株主圧力は少ないのに、負けているのです。

 

日本に残るのは、自動車産業(無人自動車や電気自動車でどうなるかも不明)、部品産業(下請け)、中間財などを扱う中小企業ぐらいしか残らなくなる可能性があります。内需の国内産業は、当然、残りますが、世界に打って出て勝てる企業はもはやほとんどなさそうです。

 

この構図をひっくり返すには、私の論文プラットフォーム案でアウトプット力の意識を根付かせることから始めるべきではないかと思うのです。もちろん、大学に入学してから、論文教育やアウトプット力を身につけても遅くはないという意見もあるでしょう。

 

ですが、高校時代からやっておいた方が、早めにアウトプットへの意識が根付くと思います。アウトプットのために、どうやってインプットするかという意識が根付きます。

 

どうやってアウトプットするか?も分からず、知識をひたすらインプットし続けるのは苦行だし、吸収が悪く、非効率でしょう。

 

文科省が私の案を採用しない理由など

最後に、私の案を、もし文科省などが採用しないのだとしたら、既得権益でしょうかね。大学なら、例えば、東大なら、東大の論文力の強さを維持したいのです。他の大学に知られたくないのです。

 

あくまで、東大生だけにオフレコ情報を含め、有利にさせたいという意識が働きます。そこには、日本国内で、一斉に切磋琢磨するという思想はありません。だから、この論文プラットフォームを採用しないのかもしれません。

 

または、この案に欠陥があるか。8万人でも、採点が不可能という欠陥でしょうかね。

 

以上が、私が提案した大学受験の改革案です。

以上、ここまで。

 

私の案は結局、採用されませんでした。何か、欠陥があるか、コストがかかりすぎるか、東大なら東大だけに論文力の優位性を確保したいか、セキュリティ上の問題か、などでしょうか。

 

最後に重要なことを書きます。

国語(現代文、小論文)がここまで試験と相性が悪いとするのならば、国語以外の科目を重要視し、国語の配点を少なくしたうえで、入口(大学入試試験)は易しくして、アメリカのように大学卒業を難しくすればいいとも思うのです。

 

ただし、私の案ような論文プラットフォームがあれば、大学教授の採点の手間も省けるし、日本中のエリート?(偏差値60以上)が論文力を強化できるなどのメリットがあると提案したまでです。さらに、これを入試にも活用すれば効率的なのでは?という案なのです。

 

私の案に、何か致命的な欠陥があるのなら、ぜひ指摘してくださればと思います。