背水の陣

今回の記事は、以下の記事で、「追い込む」とは具体的にどのような方法論なの?と質問されたので、それに近いテーマ「背水の陣(追い込むこと)」で書くことにしました。

 


 

 

ちなみに、「追い込む」動機付けとは違う視点から述べた記事が、以下です。

 

 


では、「追い込む」(背水の陣)をテーマに述べていきます。

 

「背水の陣、制約下でそれしか道がないという人」と、「選択肢がいくつかある余裕ある人」どちらが強いのでしょうか?

 

戦では背水の陣を敷けば、後がないですから死にものぐるいで戦ったという逸話があります。または、制約下、例えば、資金量・資源・人脈などに限りがあった方が創意工夫すると思います。私の場合、在宅で短時間労働である程度の給料となると、IT系かライターしかありませんでした。

そういう追い込まれた人のやる気は強いのでしょうか?

 

または、交渉の場合、他に選択肢があることが重要とよく言われます。あなたから買わなくても他の人から買える、または恋愛において、あなたじゃなくても、代わりにたくさんの恋人候補がいるという余裕が相手より優位に立てるポイントだと言われます。交渉や恋愛の場合、選択肢があり、余裕がある人の方が強いのでしょう。

 

人生の仕事の場合、背水の陣や、制約下に置かれた人の方が強いのでしょう。他にも仕事がある、他の仕事の選択肢があると思うと、意気込み・本気度が弱くなります。野球でいえば、高卒から入った方が、後がないので、危機感は相当なものだと思います。

 

ただし、政治家の場合、弁護士資格などを持っていれば、落選しても仕事がありますから、余裕が出て、献金などに巻き込まれなくなるでしょう。(橋下元市長が典型例です) 後がない政治家はお金に喘(あえ)いでしまいます。

 

追い込まれて選択肢がないことと、選択肢があり余裕がある場合の強みは、時と場合によるのかもしれませんね

 

ここで、背水の陣の人や追い込まれた人は危機感が強いということを認識した上で、意見を述べます。

 

危機感が強い人は不安があり、生存の危機にさらされていると言えるでしょう。そういう人は記憶力も高いと思うのです。人は安心感があり、リラックスしすぎていると記憶力が落ちます

 

ある東大生は教科書を読んだら、文字を見えないようにつぶしていたそうです。つまり、1回見て覚えられなければ、もう見れないんだぞとプレッシャーや危機感を与える勉強法です。こういう時、人は本気で覚えようとします。

 

私も情報に触れるとき、よく一期一会だと思うようにしています。ある本のタイトル、あるひらめき、ある有力な情報に触れたとき、次はないという危機感で本気で覚えるのです。これで記憶力は研ぎ澄まされます。ですが、もちろん、それでも時が経つと忘れてしまうので、定期的な復習が必要ですけどね。

 

危機感や追い込まれると人間は本気になり、記憶力も研ぎ澄まされ、その仕事だけに邁進すると思います選択肢や余裕があると、その仕事だけに集中できないか、記憶力も落ちるでしょう

 

加えて、人のネガティブ感情は案外、大事です。イライラしないと創意工夫はしませんし、怒らないと創造的思考ができないのです。強い敵がいたとして、理性的に考えると倒せないと結論付けてしまいますが、怒っている時は、クリエイティブに「敵を倒そう」と考えられます

 

ネガティブな感情には「不安」もあります。不安な人はロジカル思考ができます飛行機の管制官は不安が強い人が多いのです。管制官が楽観的では仕事が務まりませんプログラマーやエンジニアも不安が強い人やイライラしやすい人じゃないと向いていないと思われます。

 

基本はネガティブ思考が最適な場合も多いのですが、振り回されすぎると消耗するので、そんな時はマインドフルネスを実践すると落ち着くでしょう

 

また、保険をかけておくのは実は大事なのですが、意識の面では「後がない。これでダメだった他に選択肢がない」と本気で思うのが得策だと思います。つまり、覚悟が違うのです。そうやって本気で思い込むと、必死でやりますし、保険のことも頭に入らないので、一点集中で頑張れるのではないでしょうか

 

これが、「保険があるから大丈夫だ」と思うと、慢心につながります。危機感は薄れ、ちょっと手を抜いても大丈夫だろうと思ってしまうのです。

 

しかし、繰り返しますが、人生の恋愛や交渉においては、選択肢や余裕は大事です。余裕がない切羽詰まった人にお金を貸したいとは思わないでしょう。その人達は、後がないから必死で頑張るかもしれませんし、余裕のなさ(資金量人材など)で倒産するかもしれません。(これは貸す側次第となります。貸す側が背水の陣で頑張ると見積もるか、それとも余力がなくて潰れると見積もるかということです)

 

恋愛でも追いかけられすぎると、逃げたくなります。もちろん、恋愛において一途さが武器になることもあります男性は女性側に一途さを求めがちですが、女性は男性に余裕を持って欲しいと思っている傾向があると私は感じます。(つまり、恋愛工学でいう非モテコミットです。他の女性相手の余裕がない非モテの男性が避けられるという話です)

 

女性は実力がある人の一途さ、誠実さは歓迎しますが、そこまで実力がない人の一途さは気持ち悪い、つまり私以外に追いかけられる女性がいない、魅力が薄いと判断してしまうのです

 

交渉でも、交渉相手が余裕、選択肢がないと見抜かれると、足下を見るようになります「私の会社以外、頼りがないんでしょう?」というふうに。交渉では、例えば、企業の面接では「御社しか目に入りません」という熱意は買われるかもしれません。(他の企業も複数受けていると知られたら、熱意という面では評価は下がるでしょう。または、うちの企業しか狙えない実力がない人なのかなと思われる可能性もあります)

 

恋愛や交渉では、余裕も大事だとも言えるのです。(相手の判断によります) 

 

「背水の陣、制約下でそれしか道がないという人」と、「選択肢がいくつかある余裕ある人、どちらが強いのか?」という問いには、「使い分けが大事」だと結論付けます。基本的に背水の陣で追い込む方が、慢心しないので結果が出やすいでしょう。ですが、余裕もないと余力が残りませんし、相手(恋愛交渉など)に足下を見られます

 

背水の陣、危機感、選択肢の豊富さ、余裕などは使い分けましょう。(結論をばっさり下せず、使い手に委ねることになります。難しいテーマなのです)

 

最後に、「追い込む」ということの具体的方法論を述べると、環境的に追い込む状態にする(例えば、スマホやTVを捨てるや、図書館などに通い詰めるなど)と、精神的に追い込む状態にする(例えば、後がないと思い込むとか、周りに宣言して達成しなかったら罰金とか)があります。

どんな怠け者でも、追い込まれると必死にやります。例えば、太っている人が医者に、「痩せないと死ぬよ」と言われたら、ダイエットするでしょう? それが追い込むという意味なのです。

 

以上です。

 

参考引用文献