「キュレーターが就活本の読書ガイドを書くとしたら」4

3からの続き、4です。

 

有料note記事(だった)の一般公開です。私の有料記事では質の面では下位のほうだと思いますが、私の有料執筆物がどれくらいのレベルなのか判断してもらう意味で公開することにします。(紹介している本が古いという理由もあって、有料で売るのに気が引けたという面もあります)

 

 

7 「人生全般の成功方程式 特に起業家向け」

 

この辺で、就活だけでなく、人生全般の成功方程式を書きます。特に起業家向けです。まずは仕事とはニーズです。「ニーズなくして仕事なし」。ニーズがなくなれば、仕事が消滅、激減するわけですから、いくら得意であろうが、好きであろうが、仕事をすること自体が難しくなります。だから、ニーズのある成長産業になるべく就く必要があります。

 

次に、得意なこと、のめりこめることを探すのです。好きだから、得意だし、のめりこめるという場合もあります。そして、強みをとことん伸ばし、能力構築を十分した後で、理念やビジョンを考えます企業理念はどこの企業もあります。起業する場合は必須な項目です。なぜなら、理念がないと人はついてこないからです。金儲けのために我が社は存在しますという企業に魅力を感じるでしょうか?世の中に貢献できる使命があってこその企業です。そういう大義名分がないと人の支持は得られないでしょう。

 

ただし、人の本性というものは本音では金儲けや女性獲得のためです。金儲けして、モテたいという理由で起業する人も多いのです。この理由はかなりの原動力となります。ですが、もしある程度金が入り、女性にモテ始めたら、目的を達成してしまうので、原動力が弱くなります。そのときに理念や志が必要なのです。新たなる原動力を作らないと企業は成長しません。最初の原動力は金儲けやモテるためでも良いのですが、大きくなったときのために理念を持つことです。

 

普通のサラリーマンでも一緒です。お金儲けやモテるためという目的はそれなりに達成できてしまうものです。その後の成長は理念や使命感です。人としてどう生きたいか?の哲学の問題です。最初から、理念や使命感は持てないかもしれません。まずは本能的な欲を満足させることでしょう。

 

本能的な欲を満足させずに理念やビジョンを原動力にできる人は宗教家です。もしくは能力構築なしに理念やビジョンを掲げるのは夢想家です。能力あってこそ、理念やビジョンを実現できます。能力がないのなら、あまりに高い理念は掲げない方が良いです。世の中は能力がない人の夢には共感してくれないからです。以上、特に、起業家や意識が高い人向けの提言でした。

 

また、USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」という本のP244~247と「GRITやり抜く力」という本を参考にしてまとめてみます。

 

行動(Behavior)>技術(Skill)>Mindset(意志・心構え)>Value(価値観)の順、つまり、最後のValueから外側(行動)を支配していますValueによってMindsetが影響され、MindsetによってSkillが影響され、SkillによってBehaviorが影響されます

 

テニス選手で言えば、錦織選手の鋭いプレー(行動)Skill(技術)を獲得したからです。その技術はMindsetによって培われ、Mindsetを支えているのは、Value(価値観)なのです。価値観の話は私の記事「人間の動機付けは人それぞれだ」(エニアグラムの話)を読んでもらえれば幸いです。

 


 

 

エニアグラムは人間を9つに分類分けをしており、それら9つの根本要因によって人は動くという話です。価値観は人それぞれなのですが、その価値観の上にMindsetが築かれて、Skillへと昇華し、行動に結びつくと言えます。人は急には変われません。特に、価値観は変わりません

 

変わらない価値観は仕方ないとして、Mindsetだけは変え、Skillを修得し、行動に結びつけるべきでしょう。上司が部下の指導をする際、Skillの修得や行動だけに意識を向けてはいけません

その背後にあるMindsetやValueまで見なければならないのです

 

さらに、行動ではなく、達成を最終目標とした、達成スキル×努力スキル才能×努力 という公式も存在します。達成を得るためには、スキルを磨く必要がありますが、そのスキルは才能と努力の掛け算であり、スキルを磨いた後は、再び努力することで達成が得られるというものです。

 

スキルをまず磨かなくてはいけないのですが、そのためには努力×才能が必要です。才能とは、努力によってスキルが上達する速さのことだそうです。才能がある人は他の人よりも、上達が速いのです。才能とはそういう意味です。そして、スキルを活用し、達成を得ます。「GRITやり抜く力」にはこのように書かれていましたが、私はこの法則を変えてみます。

 

達成はスキル活用力(努力×マインドセット含む)で成される>スキルは才能×努力×マインドセットによって培われるマインドセットは価値観によって構成される。 という新たな公式です。スキルは才能と努力だけでなく、マインドセット(意志・心構え)まで含めたのです。

 

言わば、精神力です。精神力は努力に含めようと思えばできるかもしれませんが、私は別にしました。また、才能は単に上達が速いことを指すだけでなく、理解力の幅(1を聞いて10を知る1を聞いて1をしるなど理解力が高いと上達は速いですが)や、センスの良さ(美的、音感、企画の筋の良さや、棋士なら打ち手の筋の良さなど)も含まれると思います。

 

才能はスキル活用の際、かなり使われると思うのです。それとも、スキルに才能修得も含まれているのでしょうか。仮に、才能も修得可能で、スキルとするならば、上の式は間違っていないでしょう。問題は才能も修得可能かどうかです。センスの良さなども身につけられるのか?です。

 

才能を上達の速さだけに絞れば、才能がなくても、量を増やすことで、才能のある人よりは遅いですが、いつかはスキルに昇華できるでしょう。しかし、本当に才能を上達の速さだけに絞っていいのか?という疑問があります。ここでは、深く考慮せず、才能は修得可能で、スキルとして扱うことにします。(議論の是非が待たれます)

 

次に、マインドセットは価値観に左右されます価値観が根本要であり、価値観によって、人生はかなり変わってしまうと思われます。それは、エニアグラムかもしれません。確かに、エニアグラムで適職がほとんどわかってしまいます

 

それほど、価値観は重要であり、価値観を変えることはほぼ不可能なことから、マインドセットを強引に変えないと、スキル構築も難しくなると言えます。(効率が悪かったり、速さが違います) スキルがいったん出来上がればしめたものですが、そのスキルを活用するにも、努力(やマインドセット含む)が必要です。スキル構築才能×努力×マインドセットであり、そのマインドセットの背後に控えているのが価値観です。2冊の本のいいとこ取りをした形です。

 

スキル獲得の話については、新しい私なりの理論を書いた記事があるので、参考にしてもらえれば幸いです。

 

 

努力についても述べます。努力には報われやすい「正しい努力」と努力が報われない「正しくない努力」があります。「正しい努力」とは、「方向性が的確」「方法が良い」の2つがあります。方向性が良いとは自分の適性と合っている職業を選んでいたり、外部環境をきちんと把握しているということです。高給を目指しているのに、比較的給料が安いサービス業や小売業を選ばないということでもあります。

 

方向性とは変えられるものです。自分の適性、遺伝に合った進路を考えればいいとも言い換えられます。また、ひねり技ですが、ルールを変えるというのも手です。与えられた枠組みで努力をするのではなく、ビジネスなどでイノベーションを起こし、ルール自体を自分達に有利になるように作り変えるのです。これも方向性を変えることだと言えます。

 

方法が良いとは実力がきちんとアップする練習やトレーニングを積み、成果につなげているということです。練習方法、トレーニング方法が良ければ上達するのが人間です。詳しくは「超一流になるのは才能か努力か?」という本を読んでください。自己啓発本のなかで私が現在、No.1として感銘を受けた質の本です。

 

 

 

正しい努力があるとすれば、「正しい仕事」もあります。「評価につながる」「成長につながる」またはどちらか片方ということになります。「評価につながる」ということは、組織内の上司や権力者に認められて出世につながるか、発言力が上がるなどが挙げられます。

 

「成長につながる」仕事とは、個人のキャリアは人それぞれなので限定するのはなかなか難しいです。ただ、スキルを3つに分けるとすると、そのうちのどれを伸ばすか?という観点から見れば、多少は見えてくるかもしれません。

 

1つ目は、その会社内でしか通用しない特殊スキルです。

2つ目は、その業界の中で通用するスキルです。

3つ目は、業界を問わず、世界どこででも通用するスキルです。

 

世の中が不透明な昨今ですから、会社が倒産したり、転職の可能性は充分にあります。その際、1つ目のスキルだけに安住するのは危険です。最低でも2つ目、理想的には3つ目までのスキルを視野に入れればリスク管理として最適でしょう。

 

「評価につながらず、成長にもつながらない仕事」はなるべく避けるか、60%ぐらいの力で適当にやり過ごすのが得策ということです。

 

ちなみに、「部下が上司を尊重しなくてはいけない」という度合いの指標「権力格差指標」(PDI=(Power Distance Index)では、日本のスコアはかなり高くなっています。つまり、権力格差が大きい日本のような国では不平等が当たり前で、権力者に媚びる傾向があり、中央集権化が進んでいるといえます。

 

イギリスのような権力格差の小さな国では不平等は小さく、権力分散され、部下は上司が意思決定を行う前に相談されることを期待し、特権やステータスシンボルがあまりないということになります。

 

日本企業では目標管理制度を取り入れていますが、「権力格差の小さいアメリカで開発された目標管理制度」であり、部下と上司が対等な立場で交渉できる国では有効ですが、日本のような上下関係がはっきりした国では機能しないと言われているようです。

 

権力格差指標は以下です。

フランス 68。日本 54。イタリア 50。アメリカ 39。カナダ 39。旧西ドイツ 35。イギリス 35。です。

 

中国、台湾、韓国といったアジアの国々やコロンビアなどの南米諸国もPDIは高いです。つまり、日本と似ているということです。さらに、面白いことに、国別の競争力やイノベーションランキングでは、権力格差指標が高くなればなるほど、それらのスコアが低くなる傾向にあるということです。

 

つまり、若手が上司を尊重しすぎる度合いが高ければ高いほど、組織の競争力は低下します

イノベーションを生むのは若者中心であり、その実現のための補佐役がシニアの役割なのです。

その若者が上司に従順すぎると、イノベーションや国の競争力は落ちます

 

これらから言えることは上司の言いなりになりすぎるのは、「正しい仕事」ではない可能性もあるということです。さらに、日本の管理職のレベルは世界最低とも言われているようです。(日本の管理職の3割は経営課題の設定どころか、自部門の課題の優先順位さえクリアに定義できないそうです)

 

ということは、上司の言いなりになって全ての仕事を引き受けると、「正しい仕事」につながっていない可能性が高くなります「評価にもつながらず、成長にもつながらない」ということです。

単なる便利屋として使う上司もいますしね。

 

ダメ上司から身を守るには、1 徹底的な低燃費路線、2 上司に逆に提案し、主導権を握る路線、3 転職や異動などによって逃げる路線 の3つになります。徹底的な低燃費路線は言われたことにいちいち反論せず、さっさと仕事を片付けるということです。いつも、この路線だと、理不尽なので消耗しますが、会社という場所はそういう場所でもあるので、ある程度は仕方ないでしょう。

 

ただし、いつもこの路線ではなく、次の2の路線も採ります。次は、上司に逆に提案し、主導権を握る路線です。ダメ上司に代わって、企画や課題などを提案し、成果を上げて、上司に華を持たせます。ただし、仕事の成果はあくまで自分だという主張は忘れずにしておかないと、評価につながるが達成できず、「正しい仕事」にならないので注意が必要です。

 

3つ目の転職や異動などによって逃げるのは最後の選択肢です。どうしようもなくなったら、最後の手段を採ることになります。

 

以上の話(正しい努力や権力格差指標)は「トップ1%に上り詰めたいなら、20代は残業するな」を参考にさせてもらいました。意識の高い方はぜひ、読むべき本です。

 

 

 

さて、意識が高い人やエリート向けの本も紹介しておきます。

 

外資系に興味がある方は、以下の本を読むといいかもしれません。ざっくりと外資系はどんな会社か?をマンガで学べる本。外資系はつらいよ」 ずんずん KADOKAWA / 中経出版 2012/12/3

 

 

 

外資系のことがよく分かる本として以下を勧めます。同じ著者の本です。

外資系OLは見た! 世界一タフな職場を行き抜く人たちの仕事の習慣」ずんずん KADOKAWA/中経出版 2015/5/17

 

 

 

エリート向けのキャリア構築本で、コンサルや金融業界投資銀行・PEファンドなど)や、起業へのキャリアパスなどに参考になる本が以下です。「戦略コンサルタント外資系エグゼクティブ、起業家が実践したビジネスエリートへのキャリア戦略」 渡辺 秀和 ダイヤモンド社 2014/9/11

 

 

 

この本では、コンサルはキャリア・ハブたくさんの業界へ転職可能で応用度が高い職業)で、起業や経営企画部などへ移れると書いてあります。だが、前に紹介した「2社で迷ったらぜひ、5社落ちたら絶対読むべき就活本」では、コンサルタントは最高に出世しても評論家止まりであり、起業家などほとんどいないと書かれていますどちらが真実なのか、気になります

 

さらに、シリコンバレーに興味があり、グローバルリーダーになりたい人には、次の本を勧めます。

SONYマッキンゼーDeNAシリコンバレーで学んだグローバルリーダーの流儀」 森本作也 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013/11/29

 

 

 

8 「番外編」 

ここからは番外編です。

 

人事について。 

日本型キャリアと欧米型キャリアを比較して、日本企業のキャリアの良さと欠点を問い直している本が以下です。

「日本で働くのは本当に損なのか」 海老原 嗣生 PHP研究所 2013/10/19

 

 

 

同じ著者の本で、日本型キャリアの改善策まで書いている画期的な本が以下です。日本型キャリアを復習できる本でもあります。「いっしょうけんめい「働かない」社会をつくる」 海老原 嗣生 PHP研究所 2014/9/13

 

 

 

日本型キャリアを詳しく知ることで、自分のキャリア構築に見取り図を持てるようになるでしょう

 

大企業でのキャリアの作り方など。

 

大企業でどう出世するか?の秘訣が書かれている本が以下です。

「出世する人は人事評価を気にしない」 平康 慶浩 日本経済新聞出版社 2014/10/9

 

 

 

9 まとめ。

これまでの本の内容をまとめましょう。外部環境の分析は大事です。外部環境により、仕事がなくなったり減ったりする可能性がありますマクロ経済、自社の動向などは気をつけておく必要があります。突然、国家が破産や、自社が倒産というケースもあるでしょう。

 

そして、大事なのは能力構築です。仕事として報酬がもらえるレベルの能力を身につける必要があります。能力ありきです。いくら、会社内でいい顔をして人脈を作っても裏切られることはありますリストラ左遷もありえるでしょう。その際に、助けとなるのが能力です。能力があれば転職もしやすいのです。

 

また、副業として、ブログなどで情報発信して、市場で自分のファンを作っておくと、将来、独立も可能になるかもしれません市場に認められるにも能力構築は必須です。

 

そして、人間には向き・不向きがあるということを理解しておく必要があります。苦手なことを最低限は克服しておくのがプロですが、上位に入る強みにはなりません向いている仕事に就くのが幸せへの道です。それは、好きな仕事ではないかもしれないし、金もあまり稼げないかもしれません。ですが、身体をすり減らして精神を消耗してまで金を求めるべきでしょうか

 

高額の仕事とは精神的にも肉体的にもきついのが当たり前です。給料が高いとはそういうことです。結局は、やりがい(好き)、得意・できる仕事(他者に認められるし、ある程度金も稼げる)、金の要素で仕事選びをすることになるでしょう。どれも満たすのは厳しいです。どれかを捨てないといけないのが普通です。

 

自分にとって、どれが大事な価値観か考えて、仕事選びをしましょう。私は、得意・できる仕事を勧めます

 

紹介している本の内容が古くなっています。新しい本を発掘すべきですね。

 

以上。

 

参考文献。

「自分の給料をいまより上げる方法」

「ダントツにすごい人になる」

「数学嫌いの人のためのすべてを可能にする数学脳のつくり方」

「ビジネス・フォー・パンクス」

 

 

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」

 

 

「GRITやり抜く力」

 

 

「トップ1%に上り詰めたいなら、20代は残業するな」

 

 

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