9割の人は「誰が言うのか」、つまり権威のことしか聞かないという話

世の中の9割の人は「誰が言うのか」を重視しており、「何を言ったか」など、ほとんど気にかけていません。

 

つまり、「誰が言うのか」でほぼ主張が認められる、受け入れられるかは決まるのです。

 

なぜ、9割の人は「誰が言うのか」を気にし、中身を見ないのでしょうか?それは、中身で判断する能力がないからです。ちなみに、9割という割合は私の直感ですが、今まで中身で見てきた人がほぼいないので、当たっていると思います。

 

人は自分の専門分野は中身で判断することもできると思います。しかし、人が把握できる専門分野など普通は1つです。そして、その1つでさえ、極めている人はほぼいません。よって、自分の知識で中身を判断するのが困難なのです。

 

なので、有力者が信用している、褒めているという「人物」を信用したり、権威(メディアや賞など)が褒めている、推している「人物」を信用してしまうのです。

 

つまり、自分の知識、判断に自信がないのです。いや、「自分は専門分野には自信がある」と豪語する人でも、例えば偽の「権威」ある人が言っていたよと言うと、あまり疑うことなく信じてしまいがちです。

 

その人がどれだけ権威主義者かどうか、テストしてみるといいと思います。最初に、「権威ある人が言っていたけど、あなたはどう思う?」と聞き、その人が同調したら、後に、「実はその権威ある人はその内容を批判していたんだよね」と言うのです。

 

これで、その人の権威追従度が判明します。さらに引っかけます。ここで、その人が「実は、私は反論していたんだけど、権威ある人だから、表面上、同意していた」と言ったら、すかさず「実は、最初の意見で当たっていたんだよ。権威ある人は、最初の意見を主張していた」というのです。

 

これで、この人の権威追従度が丸わかりです。いかに、内容で判断していなく、ブレているかが分かります。

 

サクラもけっこう人数が集まると、人は反対行動ができなくなります。

5人が連続で嘘のことを「正しい」と言っていたら、6人目の人がその流れに逆らって「違う」と言うのは難しいのです。

 

「誰が言うのか」は、権威や有力者や有名人の場合もありますし、単に世間(サクラの実験でもわかるように)の場合もあります。「誰が言うのか」で9割の人は判断しているわけですから、「何を言うのか」で説得しようとしても徒労に終わります。

 

本当の実力者の1割は「何を言うのか」で判断します。それは専門知識を磨き、なるべく自分で判断しようとしているからです。専門外は権威を頼ることもありますが、専門分野はなるべく自分で判断しようとします。

 

または、専門外であり、なおかつ「自分より知識が上の人」ならば、意見をある程度、聞きます。

これが、権威主義者になると「自分より知識が上の人」の意見すら聞かなくなります。

 

例えば、Aという孫正義を敬愛している人がいたとして、孫正義よりは劣るかもしれないけれど、Aよりは知識ははるかに上のBという人の意見を聞かないのです。Aという人は孫正義、またはそれに匹敵する結果を出した人の意見しか聞きません。

 

私からすれば、自分より上の人からはなるべく吸収し、中身で判断できる知識強化をすればいいのにと思うばかりです。

 

権威主義者は結果主義者に多いです。結果を出した人「聞くに値する人」であり、結果を出していない人=「聞くに値しない人」と思っています。しかし、「結果を出していない人」でも、実はかなりの実力を蓄えており、近い将来、結果が出る人もいるでしょうが、そういう人すら、軽視するのです。

 

これでは投資家には向きません。投資家はこれから結果を出す人を見極める職業です。ですから、「結果をすでに出した人」を見極めても、遅いのです。

 

中身で判断しない人というのは、投資家にはまったく不向きですし、自身の実力向上でも損をしており、ろくなことがないのです。中身を見ようとしない9割の人は「自身には中身で判断できる能力がありません」と暗に示しています。

 

よって、「私は結果を出した権威者を信じます」と言っているのです。

 

さらに、ここで落とし穴があります。結果を出している人ですら、その後の人生で凋落する可能性がある点です。その人は、結果と権威に振り回され、自身の判断軸がほぼないのです。

 

9割の人がそういう人です。これが、人間の真実です。読まれた読者の方はどう感じるでしょうか?中身で判断しようと思い始めた人はいるでしょうか?

 

結果、権威で判断しようとするなら、中身で判断できないままの人です。判断軸がないからこそ、権威に頼ってしまいます。判断軸がある人は権威に惑わされず、中身で判断できます。これが世の真実しょう。

 

「アドバイスをしても動かない人がいるけども…なぜ?」という記事も書いていますが、アドバイスを聞かない理由として「誰が言っているか?」つまり、その人自身が成果・結果を出しており、模範を示しているかについて書いています。


 

人間は「誰が言うのか?」でほぼ9割の人が左右されます。「同じこと」を「誰が言うのか?」によって、従う、従わない人が出てきます。残念な事実ですが、人間とはそういう生き物なのです。

 

よって、1割の「何を言うのか」派の人も、「誰が言うのか」をある程度、重視し、活用しないといけません。1割の人は「中身」で勝負し、中身によって結果を出そうとしています。

 

今や有名な作家「三橋貴明」氏も、「何を言うのか」を積み重ね、無名から脱却し、今の地位を築きました。今は有名な人も、無名時代が必ずあり、そのときは「何を言うのか」を積み重ねていました。そして、「誰が言うのか」の地位を築き上げたのです。

 

「何を言うのか」は本当は大事です。無名時代から、正しいことを言っており、知名度がなく相手にされていなかっただけで、実力はあるかもしれないからです。

 

最後に「インビジブル・インフルエンス 決断させる力」という本からの引用をします。

P152〜153。

人々の態度は、集団のお墨付きによってあちらこちらへ少し傾くという程度のものではなく、支持政党が賛成しているか反対しているかによって完全に変わってしまうからだ。その福祉政策が寛大であるか狭量であるかに関係なく、保守層の人々は、その政策を共和党が支持していると思えば賛成するし、民主党が支持していると思えば反対する。そしてリベラルの人々もまた、ついていくのは民主党が支持していると思う政策のほうだが(そして、共和党が支持する政策には反対するのだが)、やっていることは政治的なものごとの考え方となると、支持政党は政策よりも優先されるのだ。以上、ここまで。

 

つまり、政策云々ではなく、自分のライバルの党の立場(賛成、反対)により、自らの主張(支持) 

も変えてしまうという話です。「誰が言うのか」で完全に左右されています。

 

参考・引用文献。

 

 

 以上です。