皆が猛烈に働くことって良いことなのだろうか?そもそもの本質は?

 

「皆が猛烈に働くことって良いことなのだろうか?そもそもの本質は?」というテーマについて論じます。

http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=25289 

まず、永江一石氏の上記のリンクのブログ記事「25人に1人の年収1000万以上の皆さんが日本の所得税の半分を負担しているって知ってます?」を要約します。

1999年と2017年の所得税負担率のグラフを比較しています。18年間の間に、年収1000〜1500万の人は所得税が22.9万も増えたのに、年収300〜400万の人は3.2万も軽くなっています

年収2500万以上の人は304万も重くなっていますし、所得税1225.1万円です。

そして、違うグラフを用いて、以下のように分析しています。人数においては300万〜400万未満の給与所得者が一番多くて全体の17.4%ですが、所得税は6.4%分しか収めていません

つまり日本の所得税の税収は、1000万円以上の人たちが半分負担していて、700万以上にすると7割近いです。所得税は普通税だから使い道が決められていません。

国の税収で一番負担なのは社会保障関係ですから、貧乏サラリーマンの社会保障は、高額所得者が多くを負担しています

永江氏は、高所得者低所得者よりも、努力し、必死に働き、リスク(起業など)を取っているからこその高所得なのに、低所得者高所得者からもっと税金を取れと言ったり、若者の場合、努力する気がないと嘆いています。

ここまでが要約です。 

しかし、思うのです。

まず、皆が必死に努力する社会になったら、超競争社会が到来すると。そうなると、問題が生じます。 供給者だらけになり、誰が需要(消費)するのかと。働き、サービス・製品を提供する者だらけになったら、誰がそのサービス・製品を楽しむのかと。

働き蜂になっても、余暇が楽しめなかったら、人生とは働くためにあるのか?と疑問を感じる人も出ますよね。(私は仕事自体を楽しむつもりなのでかまわないのですが)

また、余暇サービスを提供する企業(ゲーム会社など娯楽企業多数)は沈没します。かといって、今のところ、働かずに生計を立てるのは難しいです。

働かなくては、基本的に生きていけません。(未来には、ロボットや人工知能が労働を代替してくれる可能性はあります)

しかし、日本人の深刻な病理は、実は、以下に述べることにあります。

日本の労働生産性の低さです。そして、それが日本全体を非効率にしているという点です。

日本の労働生産性は先進7カ国では20年連続最下位です。2013年の労働生産性は、日本の7万3000ドルに対し、アメリカは5割以上高い11万5000ドルだそうです。

アメリカの強さは生産性の高い産業(ITや金融など)に移行したのが要因でしょうか。

日本人の労働の質を上げなくてはいけません。効率的に働き、成果を出すことで、労働時間も人手も少なく済まし給料は高くもらうのがいいのです。

ITや金融は頭脳労働で、生産性に差が出やすいです。しかし、どの産業でも、生産性を上げることが大事です。そうすれば、給料も増え、余暇も楽しめ、ワークライフバランスが実現します。

日本人の労働の苦しさは、労働生産性の問題だったのです。日本全体で効率的に働いていないから、長時間労働の割に給料も低いのです。

まず、役所の非効率さの事務手続きが日本人の労働の邪魔をします他の産業や企業も効率的に働いていないので、提携すると自社は効率的でも割りを食らいます日本企業が非効率なので、入社している自分だけが効率的でも邪魔をされます

こうして、日本全体の生産性が落ちていきます

フリーランスのように、周りの影響を受けにくい人なら、生産性も上がるでしょう。役所の対応は良くないですが、自由業なので皆が行かない時間帯に行けます。提携先も比較的、選べます。

誰かが怠けていると、それが蓄積され、波及して、周りが迷惑を被り、日本全体の生産性が悪化します

これを直すには、公務員(役所含む)大学などの学校民間企業の順に、非効率なところを強化し、効率的にしていく必要があります。

結局、成果を出せばいいのです。長時間労働をすれば良いというものでもありません。ムダを極力なくせば、効率的になります。

そして、給料を上げるためには、利益を上げることです。利益が上がる分野、製品、サービスを供給するということです。もちろん、売れれば何でもいいわけでなく、倫理などに則った製品、サービスです。

さらに、私は、ナウシカのような世界が来ると思っています。

ナウシカの世界のマスクをした人たちが大勢いる日本。それは、PM2.5やインフルエンザや花粉症や胃腸炎などを防ぐために皆がするという意味においてです。

感染源が少数でもいると、広がります。それを防ぐには、マスクをする必要があります。そうして、皆が感染されないようにマスクをするようになります。

マスク社会の到来です。

特に、首都圏では電車通勤なので、マスク必須になりそうです。マスクの例は誰かが怠けていると、それが波及するという喩えです。

病気も感染していきますが、労働生産性の低さも感染して、周りに迷惑をかけます

また、労働生産性を上げる際に、問題があります。

それは税金です。永江氏の指摘によれば、日本では頑張っている人が割りを食らっています。普通の人よりも多く税金を払っています。

これでは、頑張ろうというやる気が削がれます。若者の意識調査によれば努力が報われないと思っているのも問題です。

労働生産性を上げようというインセンティブが少ないのです。こういうやる気のなさも伝染します。病気も感染しますが、やる気のなさも感染します。そうやって、日本人の労働生産性は低迷してきたのですから。

しかし、労働生産性の根本的な問題もあります。そもそも、労働生産性が上がりにく業種ってあるんですよね。介護系が、給料がかなり高くなるなんてほぼありません。ITや金融のような労働生産性が高い産業に移行しないといけないということです。

全ての産業において、労働生産性が極端に上がることはないでしょう。そして、限られたパイ(人々の消費=払う額)を奪い合うわけで、どうしても、高額所得者は少数派になります。

70%の国民が1000万プレーヤーなんて世界はないのです。1000万プレーヤーの比率を上げる努力は大事であり、仕事の効率を上げることも同じく大事ですが、大半の人が高収入になることはありません。

そういう意味で、比率を上げる目標を掲げることに留めておいた方が良いです。

さて、最初のテーマに戻りますが、「皆が猛烈に働くって良いことなのでしょうか?」の答えは労働生産性を高くした上で働くことが大事という返答です。

しかも、日本全体においてです。労働生産性を全ての人が上げる努力をすべきですが、業種によっては限界があることは前提です。

1人の天才によっても国力は上がりますが(企画案や政策立案や発明などで大いに貢献しますよね)、ボトルネックとなる労働生産性の低い人たちをなるべく減らすことも大事です。

そもそもの本質は、労働生産性を上げることです。日本全体においてです。そうすれば、日本全体の効率が上がり、給料も増え、余暇も増え、ワークライフバランスも成り立ちます。

電車社会なので、いろいろな意味で感染しないようにマスク社会が到来というのは私の予測です。そして、労働生産性を上げるためのインセンティブを政府や企業は考えるべきです。

税率もそうです。中間層からもっと取れば、そこから抜けだそうともがくのではないでしょうか?若者のやる気を上げるには、スポーツ界や芸能界だけでなく、ビジネス界などでもスターを出すことでしょう。

20代、30代の起業家を取り上げるべきです。起業家(ITなど)などのビッグな世界においてです。前例が出れば、若者も追随します。

第二のホリエモンを出すべきです。スポーツ、芸能界、芸術ばかりが日本ではもてはやされます。これでは、起業で頑張ろうという若者が出ないでしょう。

労働生産性の高い人たちを増やす、比率を上げるために、頑張る者を応援するインセンティブを政府や企業は用意すべきでしょう。

労働生産性の高い人たちの比率が上がれば、日本全体にこの流れが波及し、効率的になり、好循環になると思います。

また、労働生産性の上がりにくい業種の人たちも、労働生産性が上がった人たちが払う税金が増えるので、将来、福祉や年金などで恩恵を受けるかもしれません。

以上、論じてきました。 読んでくれた読者の方が、意識改革し、生産性を上げるか、起業などの夢に向かう方が出てくれれば、記事を書いた甲斐があるというものです。

皆で、切磋琢磨してきましょう!